白川に架かる一本橋
「日本百名山」ならぬ「日本百名橋」というのがあるそうだが、
その他の「番外橋」として、全国で20の橋が選定されているとか。
その番外橋の中に、京都・白川に架かる一本橋が入っているようだ。
ちなみに、京都市内の「日本百名橋」は以下の5つの橋だそうだ。
三条大橋・五条大橋・上賀茂神社の橋殿・渡月橋・東福寺偃月橋。
比叡山の千日回峰行を達成した行者が、満行を報告するために、
京都に入る時に、最初に渡る橋が「一本橋」だった。
そのため、「行者橋」とも「阿闍梨橋」とも呼ばれる。
「阿闍梨(あじゃり)」とは、高僧の敬称である。
なお、行政上の名称は「古川町橋」だが、
地元では「一本橋」の呼称で親しまれてきた。
また、「たぬき橋」とも呼ばれるそうで、
5つもの呼び名を持っている橋も珍しい。
長さは約12m、幅は約60cmほどの石橋である。
この橋を地元の人は生活に欠かせない橋として利用し、
この狭い橋を、自転車に乗って渡る人も居るそうだ。
橋の側には「一本橋」の説明板も設置されている。
呼び名の1つ「たぬき橋」の狸はどこかと探して見つけた。
一本橋の近くの塀の写真左下にある鍵を開けて中へ入ると、
本当に小さな小さなお社があり、確かに狸も鎮座していた。
書かれていた名前から、伏見稲荷大社の末社かと思われる。
行政上の名称「古川町橋」である町名の古川町の商店街。
一本橋の近くにあり、テレビドラマ「京都地検の女」で、
「これ、主婦の感!」と言う名取裕子演じる鶴丸あやが、
主婦として買い物をしている商店街がここだそうだ。
も一つ、一本橋の近くには明智光秀の塚もある。
本能寺で織田信長を急襲した明智光秀が、後に、
羽柴秀吉に敗れ、逃れる途中で農民に襲われ自刃。
家来が光秀の首を落とし、知恩院の近くまで来たが、
夜が明けたために、この地に首を埋めた、とか。
こんな狭い路地の人目に触れないこんな所に・・。
さて、一本橋のすぐ近くにあるのが、
親水テラスと呼ばれている憩いの場。
向こうに見えているのが一本橋。
右手前に写っているのは鴨。 鴨も憩っていた。
写っているアーチ型の石橋は「古門前橋」。
古門前橋から続いているのが、知恩院の古門である。
遠くの正面奥には、知恩院の黒門が見えている。
知恩院黒門まで歩き、更に、青蓮院へと歩いた。
青蓮院の北門には樹齢800年の大クスノキ。
ハイ、今日は小さな橋で始まったので、
「大きいことは良いことだ」で終わります。
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