伊丹市探訪



ミツバチの養蜂(こちら))を見せてもらった後、
友人の次の話題提供は伊丹市探訪である。


NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」も、そろそろ佳境に入る頃だが、
官兵衛が幽閉されていた有岡城跡がこのJR伊丹駅の駅前にある。
有岡城の本丸があった所がこの伊丹駅のある場所だそうで、
伊丹駅のたたずまいにもお城の雰囲気が感じられる?


南北朝時代から伊丹親興氏の城として発展した伊丹城は、
荒木村重が伊丹氏を破って入城し、有岡城と改名した。

ここが、荒木村重の有岡城跡である。
織田信長に反旗を翻した荒木村重を説得するために、
有岡城へ赴いた黒田官兵衛が幽閉されたお城である。
荒木村重が信長に背いたため、遂には落城した。


城跡の発掘調査が行われて見つかった有岡城石垣。
驚いたことに、石垣には墓石が組み込まれていた。
有事に対して大急ぎで造られた石垣だろうか?


発掘調査で見つかった井戸跡。


さて、有岡城跡から歩いてすぐの所にやはりありました。
「軍師官兵衛にちなんで 抹茶 官兵衛まんじゅう」ですって。
「軍師官兵衛」にあやかろうと商売しない手はありません。


手前が江戸時代後期に建てられた商家の旧石橋家住宅。
その奥に見えているのが、旧岡田家住宅。

江戸時代には城下町から酒造りの町として栄えたということだが、
江戸時代に建てられた町家で、建立当初から酒造業を営んでいて、
酒蔵は現存する最古の酒蔵で、伊丹の酒造業の歴史が展示されている。


居室は、店の間(帳場)、中の間、次の間、奥の間があり、
写真は、旧岡田家住宅の「店の間」と「奥の間」の様子。


展示されている酒造用カマド。


展示されている酒搾り遺構。


次は、昆陽池(こやいけ)公園へ移動した。
友人は、昆虫館があるし、白鳥や鴨がたくさん居る、と案内して下さったが、
昆虫館は時間が遅くて閉まっていたし、白鳥が居るのは冬じゃなかったかな。
でも、私は事前にネットで調べて「日本列島を模した人工島」に興味を持った。
が、「日本列島を模した人工島」は撮れる場所がなく空からしか撮れないので、
公園案内の看板を載せてお茶を濁そう。確かに、池の中に日本列島がある!


いいえ、居ました居ました、白鳥が居たので証拠写真です。


「白雪ブルワリービレッジ長寿蔵」。夕食をここでいただいた。
昔懐かしい外観で、築220年の酒蔵がビアホールになっている。


店内入り口にあるビールブルワリー(醸造所)で毎日ビールが造られている。
ブルワリーで造られる搾りたての地ビールと日本酒をその場で味わえる。


12時から14時には麦の香りと湯気が立ち込める醸造風景が楽しめるとか。


店ではベルギー製のサーバーがお出迎え。


また、店内には日本酒とビールの博物館がある。
伝統の酒造りの道具や資料を展示している。
杜氏や蔵人が使用した古来の酒作りの道具を展示するとともに、
清酒発祥の地である伊丹の酒造りの歴史などの紹介をしている。


幕末に日本人が最初に造ったビール。復刻版。幸民ビール。

以前は店で飲めたのに今は店では飲めないそうで買ってきた幸民麦酒。
兵庫県三田市出身の蘭学者・川本幸民が残した「化学新書」をもとに、
幕末に日本で最初に造られたビールを再現したものだそうだ。
あれ?もしかして、幕末の志士も飲んでいたかもしれない?

使用している清酒酵母が瓶の底に溜まっているので、
瓶をクルクル回して、酵母を混ぜてから飲む。

説明には、色が濃くて味わいも深い、とあったが、
うん、これは、確かにビールだ、という感想。
特においしいという程の感想でもなかったが、
話の種には、とびっきりおいしい話題ではあった。

はい、かんぱ〜い!!



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