新穂高ロープウェイ・乗鞍


上高地での2日間は天候に恵まれて晴れで、十分満足できた。
3日目が雨の場合は新穂高ロープウェイの西穂高口展望台からの眺めは諦め、
乗鞍へ行こうかと話していた。 が、上高地での朝はまだ晴れていた。
天気予報でも夕方まで大丈夫ということで、新穂高ロープウェイへ行くことに。

ロープウェイに乗る新穂高温泉駅まで長距離だがタクシーで行くことにした。
最初は新穂高温泉駅までのつもりだったのだが、タクシーの運転手との話で、
ロープウェイで上がり、降りてくるまで待ってくれて(待ち時間はサービス)、
乗鞍まで連れて行ってくれて、帰りのJRに乗る高山まで送ってくれる、と言う。
乗鞍へも行けて、乗鞍では昼食を食べる時間を待ってくれた(待ち時間はサービス)。
運転手は最後は上高地へ帰らなければならず、つまり、一日借り切りハイヤーだ。

提示された値段は思ったよりぐっと安かったのでホクホク気分だったが、
上高地から新穂高温泉駅までの値段が別計算だったことが後で分った。
が、時間的にも、運行の少ないバスの時刻に制約されずに行動できたし、
安心してタクシーの中に荷物を置いて歩けたのが楽で、大変良かった。


日本で唯一の2階建てゴンドラ(第2ロープウェイ)

新穂高温泉駅(標高1117m)から第1ロープウェイで鍋平高原駅(標高1305m)まで4分。
徒歩2分でしらかば平駅(1308m)へ。つまり、徒歩で3mを登ることになる。
我々は、タクシーが第2ロープウェイのしらかば平駅まで行ってくれたので、
しらかば平駅から第2ロープウェイに乗り7分で標高2156mにある西穂高口駅へ。

日本唯一の2階建てゴンドラは「槍・穂高に一番近い展望台へ」とうたっている。
さすがに雲が出てきたが、それでも展望台からの眺めは素晴らしかった。


先ずは、槍ヶ岳(標高3180m)。
左後ろの方に黒く尖って突き出ている槍ヶ岳が見えた。


焼岳(標高2455m)。
上高地から見た焼岳とは反対側から見た姿だ。
焼岳頂上近くの右奥に白い乗鞍岳が見えている。


西穂高岳(標高2909m)。
右の方に西穂山荘(標高2385m)も見えた。


笠ヶ岳(標高2898m)。
もう少し大きくすれば分り易いが、左側の小さく突き出た山。

と、個々の山の写真では展望台から見える全体の様子がよく分らず、、
そこに立って見ているようにパノラマ写真にしてみたので、入れてみよう。
ただし、最近目がよく見えなくなり、カメラのパノラマ撮影機能で撮ってなくて、
普通に撮ったのを繋いで動かしているだけなので、見苦しいかもしれないが。

「パノラマ その1」 と 「パノラマ その2」です。


展望台で泳いでいたこいのぼりと、展望台で立っていたポスト。
この「山びこポスト」は、通年集配可能なものとしては、
日本最高所(標高2156 m)にある郵便ポストだとか。
ちなみに、富士山のポストは冬季に閉鎖されるそうだ。


さて、タクシーで乗鞍へ向かう途中、見晴らしの良い所で停まってくれた。
4人でタクシーを降りて写真を撮った。乗ったのがバスだとこうはいかない。


これは、乗鞍・畳平の駐車場へ着いてから、魔王岳頂上から撮ったもの。
同じ方面を撮っているのだが、上の写真は2枚を繋いでいる。
これは1枚の写真の上と下を切り取ってトリミングしたもの。
写っている範囲から、それだけ高度が上がったことが分る。


乗鞍・畳平の駐車場には「簡易郵便局」の看板があった。
単なるポストではなく、「郵便局」とあるここは標高2702mだ。


最初は乗鞍へ行く予定はなくて、タクシーで乗鞍へ行けたことは良かった。
50年前!に上高地を訪ねた時には、実は、乗鞍へも行っていたのだ。
その時は、畳平から乗鞍主峰の剣ヶ峰頂上(標高3026m)まで登った。
そして、その途中で何とライチョウ!に会ったことを憶えている。

今回は、剣ヶ峰まではとても登る時間はないので、その代わり、
短時間で登ることができる魔王岳(標高2764m)へ登った。


魔王岳頂上に至る途中で振り返って見たバスターミナル(駐車場)。
バスが1台と、我々を待っているタクシーが1台、停まっている。
時間によっては、季節によっては、ここも観光バスで満杯なのだろう。


こうして見ると、魔王岳もかなり標高が高いことが分る。


ハイマツが低い丈で横に這うように広がり生い茂っていたが、
雪や風のせいか?上の写真にも写っている白骨化した木が痛々しかった。


鶴ヶ池。 青い水は見られず、白い雪で覆われていた。


遠くに見えるコロナ観測所。標高2876m。
国立天文台が設置していた天体観測所だが、
老朽化のため2010年3月31日付でコロナ観測所としては閉鎖された。
2011年度より、研究施設「乗鞍観測所」として再度開始されたそうだ。


これが剣ヶ峰(3026m)だと思って何枚も写真を撮っていた。
が、帰宅後ネットで調べると、これはどうも富士見岳らしく、
調べると、この右後ろ遠方に剣ヶ峰が見えるはずなのだが、
この写真では、右端が切れていて写っていない・・・。

実のところ、50年前に剣ヶ峰に登ったことは確かだが、
細かなこと、詳しいことは何も憶えていないのだ・・。

上高地も乗鞍も行ったことはない…と言い始めて、
初めての所だから今度行こうよと言い始めたら、
本当は3度目でも、初めての感激に浸るのだろうか…。

おぉ、おそろしい…。


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