10階の部屋の窓の外は向かいの高層マンション アプレットのプログラムは小さなアプレットの素材屋さんからお借りしました 結論から先に書くと、「マンションの結露は防げます」。 マンションに住むようになって初めての冬を迎えた。 三田は寒いから覚悟するようにと言われていた。 が、暖冬のせいもあり、冬が始まっても寒くない。 新しい年が明けて、さすがに寒い日も多くなった。 しかし、外がどんなに寒くても部屋の中は暖かい。 お天気の良い日中は、暖房なしでもぽかぽかと暖かい。 どの部屋も平面で続いているからだろうか、、 マンションの建物の気密性の良さは想像以上だった。 しかし、この気密性の良さが結露に悩むことになろうとは…。 いつの頃からか、朝起きると窓がびしょぬれになっていた。 それが毎朝毎朝びしょぬれが続くようになった。 気がつくと、夕方カーテンを閉めた窓が夜にはもう濡れていた。 これは大変! 結露だ! 毎夕毎朝タオルで窓を拭く日が始まった。 何回も何回もタオルを絞ってはまた拭く。 絞っても絞ってもタオルがびしょぬれになるほどの水の量だ。 この作業を冬の間中続けなければならないのかと絶望感に襲われた頃、 知人から良い物を教えてもらって買ってきた。 「水滴ワイパー」だ。 別名、結露取りワイパー。 窓にピタッとくっつけて、下から上へ動かすと、 おもしろいようにきれいに水が取れる。 手に持つところがタンクになっていて、そこに水が溜まる。 溜まった水をまとめて捨てればよいだけだ。 手も汚れないし、これは画期的な発明品だ! しかし、これは対処法であって、何とか予防できないものか。 そこで、インターネットで探してみた。 結露で困っている人がたくさん居ることを知った。 と同時に、予防している人も居ることを知った。 先ず試したのは、食器洗い洗剤を薄めてタオルに染ませて拭く。 驚いたことに、これが大きな効果があった。 あれほどの結露が少なくなった。 この段階ですでに上記の水滴ワイパーは必要でなくなった。 少しの結露を軽く拭くだけで済むようになった。 次に、暖房器具をガス温水暖房機からエアコンに変えてみた。 このマンションは分譲マンションで持ち主の転勤で賃貸に出されたのを、 5年間の期限付きで三田で住む我々が借りて住んでいるのだが、 暖房器具は、マンション付随のガス温水暖房機とエアコンの2種類がある。 が、エアコンは壊れかけているのを騙し騙し使っていたとの持ち主の話で、 壊れる不安はあるが暖房機として使い始めた。 これが成功! 結露はほとんどなくなった。 しかし、頭の上から暖かい風が吹くのは快適ではない。 ここは夏は涼しくて、去年のあの暑い夏でもエアコンは2,3回使っただけだが、 いざという時に使えないと困るので、使える状態で置いておきたい。 そこで、ガス温水暖房機を使い、台所の換気扇を回すことにした。 食事の支度の時とお湯で洗い物をする時に換気扇を回す。 これがまたまた成功! 南側の窓は完璧に結露しなくなった。 ところが、台所をする時に換気扇を回すのを忘れたり、 ガス温水暖房機を長時間つけ続けると、どうしてもまだ少し結露する。 北側の2部屋は朝起きるとまだ少し結露していた。 そこで、夜寝る前にしばらく台所の換気扇を回してみた。 これが大成功!! 北側の部屋もほとんど結露しなくなった。 北側の1部屋は夫が書斎に使っている。 仕事中は部屋を閉め切って暖房をしているので、 夕食後の仕事が終わった後、部屋のドアを開ける。 その後で台所の換気扇を回す。 平面なので台所の換気扇でも廊下を伝って効果があるのだ。 これで、この部屋の結露も完璧になくなった。 最後の難関が北側のもう1部屋の寝室だ。 最初に書いたように、マンションというのは暖かいので、 寝室に暖房をしなくてもそんなに寒くはない。 が、いくら寒くないといっても、夜中は部屋を閉めて寝ないと寒いだろう。 部屋を閉め切って、2人の人間の体が出す水分と体温が結露させているようだ。 リビングの暖房機を長時間つけると、この部屋だけは朝少し濡れている。 が、タオルでなくてもキッチンペーパーで軽く拭くだけで済む程度だ。 これとて、暖房機をつけっ放しにしないで、こまめにつけたり消したりすると、 この寝室とて、ほぼ完璧に結露がなくなった。 ところで、換気扇のことで大発見!!! 台所の換気扇を回すと、玄関のドアも窓も開かない。 最初は、外ではドアが開かない位の強風が吹いているのだと思った。 片手では開かないので両手で力いっぱい開けるとやっと開く。 その瞬間強風が部屋へ入るが、外では風など吹いてはいない。 部屋の内と外の気圧差のなせる業だと夫が言った。 そこで、換気扇を「弱」にして回して試した。 少し抵抗があるが、片手でも開く。 「強」にすると、片手では開けられない程の風圧だ。 結露を防ぐには換気扇を「強」にして回す必要があるようだ。 インターネットで読んだこと。 ================================================== 『以前木造住宅に住んでいた人が快適なマンションに住むと、 高気密であることを認識しないまま、木造住宅と同じ暮らし方をし、 結果として結露を発生させているケースも見受けられます。』 ================================================== そうです、まさに我が家がこのケースでした。 マンションに住むようになって、先ず大変な抵抗感があったのは、 風呂やトイレや台所に窓がないこと。 トイレや風呂の密閉感と圧迫感に慣れるのに少なからぬ時間がかかった。 台所の流しも対面式になっていて窓の側ではなくて部屋の中ほどにある。 一戸建てでは、朝起きると何はともあれ先ず風呂とトイレの窓を開ける。 台所仕事をする時は必ず台所の窓を開ける。 しかし、慣れとは恐ろしいもので、ほどなく気にならなくなった。 窓がない設計になっているのだから、窓を開けなくても良いのだと知って、 気にならないどころか、窓を開けない生活を便利だと感じるようになった。 出かける時も玄関の鍵を閉めるだけでOKの生活の便利さに慣れた。 そんな頃に結露の問題に直面した。 風呂とトイレは使った後に風呂とトイレの換気扇を回してはいたが、 台所の換気扇はついつい回さないことが多かった。 タオルを絞って窓をふいていたあの毎日は何だったんだろう。 水滴ワイパーを買って水を取っていたあの毎日は何だったんだろう。 対処法としては「水滴ワイパー」は素晴らしい道具だったが、 予防のためには「食器洗い洗剤」「エアコン」が効力を発揮した。 がしかし、最大の予防法は「換気扇」だった。 時々食器洗い洗剤で窓を拭いて予防し、換気扇を回せば完璧に防げる。 短期間で結露対策に解決法を見出せたのは、インターネットのおかげです。 《後日談》 換気扇のことで大発見したことはまだある。 夕食を食卓で鍋ものをしていたが、換気扇を回すのを忘れていた。 (鍋ものは湯気がたくさん出るので、これがくせもの) 途中で気がついて、あわてて換気扇を回した。 が、時すでに遅しで、カーテンを開けてみると窓はびっしょりと濡れていた。 食事の途中であるにもかかわらず軽くタオルで窓を拭いた。 こうして拭いておくと、あとは換気扇の風で結露は消えた。 食事の後半の間中換気扇を回していて、食後はすぐに洗い物にかかった。 お湯で洗うので、もちろん換気扇は回し続けた。 ところが、流し台の排水溝に水が溜まって流れなくなった。 何か詰まったかとゴミ受けを覗いた時、思わずのけぞった。 プクプクと噴水のように水が上がってきた。 長年排水溝なんて詰まらせたことはなかったのに、 排水溝を詰まらせてしまったかと心配になった。 しかし、私の叫び声を聞いて、夫はすぐに「換気扇だ!」と言った。 あわてて換気扇を止めたら、プクプクの噴水も止まった。 鍋物の食事中から続いて洗い物の間中換気扇を長時間つけていたので、 部屋の中と排水溝の外との気圧差でこんなことが起こったのだろう。 《後後日談》 大発見はまだ続く。 ちょっと汚い話をお許しいただきたい。 トイレに入ったら泡が浮いていて何だか黄色い。 夫が用を足した後の水を流し忘れているなと思った。 ところが、私もトイレットペーパーが流れない。 タンクに水が満ちた頃を見計らってもう一度水を流した。 一度は流れていくが一部溶けて細かくなった紙が戻ってきた。 トイレが詰まったと思った。さぁ大変。 しかししかし、ここで気がついた。 これも換気扇のなせる業ではないか…と。 はたして、換気扇を止めて試したら、あぁら不思議、 いつも通りに水は流れるようになった。 このことからも、この部屋の換気扇は強力なことが分かるだろうか。 上に書いた「ドアが開かない」なんてことはないと言われる人は、 換気扇を回しても結露は防げないと言われます。 薄めた食器洗い洗剤をタオルに染ませて窓を拭いて予防すれば、 性能の弱い換気扇でも好結果が得られるでしょうか。 そして、できればエアコンを使えば結露は防げるようです。 も一つ、「水滴ワイパー」はスリガラスには効果がありません。 スリガラスは、表面がでこぼこなので水を集められないのです。 |