師走の北野天満宮
北野天満宮については、これまでに2回載せた(こちらとこちら)。
が、これまでは「絵馬」と「梅の花」を中心に書いてきたので、
今回は、師走の季節に、入り口から順番に入れてみようと思う。
お正月や梅の季節には、たくさんの人であふれかえる境内だが、
梅も咲いていない師走のこの時期は、混雑ぶりも控え目だった。
「一の鳥居」から「桜門」を抜けて「三光門」をくぐり「本殿」へ。
一の鳥居には初詣の幟が、桜門には来年の犬の絵馬が掛かっている。
ここでは、「左近の桜」と「右近の橘」ではなくて、
向かって右側に左近松と左側に右近梅が植えられている。
絵馬掛所を探して、本殿を一周した。
独特な雰囲気の建物が美しい。
菅原道真公をお祀りする神社であり、天神さんと親しまれている。
学問の神様としても受験生らの信仰を集めていることでもあり、
絵馬を掛ける所では、さすが北野天満宮だ、この賑わいぶりは。
今回は、取り上げさせてもらう絵馬は、この1つだけ。
6つも志望校を書いて「どこかに合格できますように」とは。
前の時にも書いたが、北野天満宮へ来ると思い出してしまう。
息子が大学受験の時、高い所へ掛けようとして落としてしまい、
「しまった、落ちた!」と大きな声で叫び、あわてて口を押さえた。
口を押えても後の祭りだったが、でも、でも、受かって良かった。
北野天満宮絵馬所。
「絵馬所」とは、大きな絵馬が奉納されている建物のこと。
この絵馬所は規模が大きく、京都に現存する絵馬堂の中で、
最も古いものだそうだ。
上を見上げてみると、絵馬所の屋根裏には、
大きな古い絵馬が所狭しと掛けられている。
ところで、
北野天満宮には、あちこちに牛がいっぱい居る。
神の使いとされる臥牛の像が置かれているのだ。
菅原道真公が亡くなったのが、丑の年の丑の日の丑の刻
だったということで、奉納されたものだそうだ。
屋根付きの部屋で、みんなに撫でられて黒光りしている。
この牛の頭を撫でると頭が良くなると信じられていて、
頭が良くなりたいと願う人の手で磨かれ光っているのだ。
これらの牛は台座に乗って、同じく光っている。
屋根もなければ光ってもいないが、梅の花が咲くと一等地だ。
こんなに小さくて可愛い牛だって居る。
あれぇー、こんなに牛ばっかり載せて、
今年も来年も丑年ではないのに…。
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