ゴールデンウィークの1日を奈良県と大阪府の境にある金剛山へ登った。 7月に長野県の千畳敷カールから木曾駒ヶ岳(標高2956m)へ登る予定で、 その足慣らしのためにと思ったのだが、金剛山も負けずにきつかった。 メインルート(千早本道)で頂上まで登るだけなら分かり易いが、 ニリンソウを見るためのカトラ谷ルートは、案内板や標識がなく、 道に迷ったというネットの情報もあり、迷った場合に聞けるよう、 ゴールデンウィークで人が多い時を選んだのが正解だった。 「この道はカトラ谷へ行く道か?」と下りてきている人に尋ねたら、 「違う。自分たちも間違えた。少し下を左へ曲がるそうだ。」と。 その人たちも誰かに聞いて引き返してきていたのだ、という風に、 聞ける人が居ない平日だったら、迷ってどうなっていたことやら。 |
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何人もの人がお花から少し距離を置いて、お弁当を食べていた。 そこで我々も、お花を踏まないよう、倒木を椅子代わりにして、 お花畑のニリンソウを眺めながら、お昼のおにぎりを食べた。 さて、ここから頂上までは20分程ということで、頂上を目指した。 下りてきている人に「この道は頂上へ行きますか?」と尋ねたら、 「行きますよ。 しかし、きついですよ。 厳しいですよ。 でもねぇ、 そんな良い思いをしたのだから、きつい思いもしなくては。」と。 そうです、ニリンソウ群落に感激したのだから、頑張らなくっちゃ。 |
頂上までの道自体は普通の登山道だったが、急な階段がきつかった。 本来の最高地点は葛木岳と言い、葛木神社の本殿の裏にあるそうだが、 神域で立ち入ることができず、国見城跡のこの広場を山頂としているとか。 標識には海抜1125mと書かれているが、頂上まで着いて驚いた。 頂上広場では、びっくりする程大勢の人達でごった返していた。 金剛山の頂上へ登るには、いくつかのルートがあるようで、 メインルートで登れば、カトラ谷ルートよりもっと楽に登れるし、 更にもっと楽に登るには、ロープウェイでも上がれる。 だから、びっくりする程大勢の人達が頂上広場に居たのだ。 しかし、ニリンソウを見るにはカトラ谷ルートを登らなければならない。 |
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帰りは、整備されているメインルートの千早本道を下りた。 頂上からバス停のある麓までずっと丸太で階段が作られていて、 案内板や標識も設置されていて、カトラ谷ルートとは大違いだった。 補修用の丸太だろうか、道の両側に丸太が積み上げられていた。 これなら歩き易いし、簡単に楽に登れるなぁと思ったが、 いえいえ、たとえ緩くても階段ばかりが続くのもいやだし、 それに何より、変化がなくておもしろくない、楽しくない。 カトラ谷ルートとは違い、楽な道で写真を撮る余裕も出たというのに、 肝心の撮りたい花も咲いていないのだから。 |
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これは何だろう?と適当に撮っていたので、大ボケだが、 まさか、もしかして、ショウジョウバカマだろうか? でも、少し季節が違うし、それに、何より、背が高すぎる。 調べて分かった。 これは、確かにショウジョウバカマだ。 花が終わった後も、咲いた時の姿を残しているそうで、 夏には緑色の花が咲いている、といった様子になるとか。 「茎は花が終わってもどんどん伸び、50〜60cmにもなり、 まるで別物。」と書かれていた。 なるほど、納得。 なになに、花が終わった後も、咲いた時の姿を残していて、 花が終わってもどんどん伸びて、まるで別物のようになる。 ・・・、何やら人間社会に教訓的でもありますなぁ。 |