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クジラさん、あなたを食べたのは何年ぶりだったでしょう。 いえいえ、もっと、何十年ぶりだったかもしれません。 この頃近くの店ではあなたにお目にかかれないのです。 今回何年ぶりかであなたを食べさせてもらったおかげで、 あなたが食べるはずだった大量のオキアミなどの小魚が生き延びたことでしょう。 その小魚たちもいずれは私達人間が食べさせてもらうことになるかもしれません。 日本にはあなたの骨を使って供養させてもらっている寺があることに免じて、 そんなには食べませんのでほんの時々お目にかかることがたとえあっても、 その時はどうぞ許して下さいね。 |