奈良県宇陀市の又兵衛桜



暖冬なのに桜の開花が遅い理由が「休眠打破」だという言葉を初めて知った。

桜の花芽(蕾)は、冬に入る前に休眠し成長を止める。
そして冬の厳しい寒さによって再び目を覚まし(休眠打破)、
そこからは春の暖かさによって成長していく、ということだそうだ。
今年はその冬の寒さが厳しくなかったことが開花を遅らせた、とか。

今年は暖冬なので桜の開花も早いだろうとの予想から決めていた日は、
上記理由からまだまだで、1週間も経ってやっと開花情報が出始めて、
見に行こうと決めて見に行ったこの日はちょうど満開だった。


遠くからでもそれと分かる樹齢約300年の桜の巨木。

大坂夏の陣で活躍した戦国武将の後藤又兵衛が当地に落ち延び、
豊臣家の再興を待ったが、世は徳川の天下となったので、
又兵衛は僧侶としてこの地で余生を過ごしたという伝説から、
地元では「又兵衛桜」と呼ばれて、親しまれてきたそうだ。


又兵衛桜の周りを歩いて、いろんな角度から眺めた。
木の幹の形の違いから、そのことが分かるだろうか。


ちょうど見頃を迎えた桃の花やスイセン、菜の花とも色彩豊かだ。


モクレンとも美しさを競っていた。


対岸には、こんなにたくさんのスイセンが植えられていた。
咲き誇っている又兵衛桜とは川を挟んで反対側の岸になる。


写真では見えないが、川を挟んで対岸の写真右側に又兵衛桜がある。
この写真で見える通り、桜は又兵衛桜ばかりではないよとばかりに、
ここ宇陀市では、あちこちで見事な桜並木を見ることができた。


ピンク色の桜は「プリンセス雅」という名前だそうだ。





最後にもう一度、又兵衛桜の全体の姿を。


でも、本当の最後は、これなんです。
上記大勢の人が乗ってきた車の列ではなくて、
これは帰り際に見た、まだこれから見に行く人の車の列。
右端の上の見えなくなる上の方まで車列は続いている。



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