壬生寺の節分会と壬生狂言
京都の節分祭は、「四方参り(よもまいり)」と言って、
御所の鬼門と裏鬼門を守る以下の4社にお参りする。
吉田神社(北東)、壬生寺(南西)、北野天満宮(北西)、八坂神社(南東)。
節分の話題の他にも、壬生寺以外はこれまでに載せてきたので、
今回は、裏鬼門(南西)に位置する壬生寺の節分会(節分祭)へ。
壬生寺(みぶでら)の節分会は壬生狂言でも有名で、
3日の節分当日は大勢の人で混雑するだろうからと、
前日の2日に行ったのに、すでに大変な混雑ぶりで、
表門(正門)は、ぎっしりの頭を避けて上だけ撮る。
2枚目は北門の様子。こちらにも屋台が見えている。
狂言堂では厄除け鬼払い壬生狂言「節分」が上演されるが、
狂言は撮影禁止なので、終わった後で舞台だけを撮った。
壬生寺会館の2階へ上がると、狂言堂前に観覧席がある。
壬生狂言とは、一般の能狂言とは違い、演者が仮面を被り、
セリフはなく無言のままで、ユニークな動きで演じられる。
壬生寺へは、この壬生狂言を観るのを目的で行く人も多く、
40分が終わって出た時には、次の長い行列ができていた。
節分の日の演目「節分」は、午後1時〜8時の8回上演される。
壬生寺の節分会では「ほうらく奉納」という厄除け祈願も名物だ。
ほうらく(炮烙)とは素焼のお皿のことで、屋台で売っている。
このお皿の表面に、家族の名前と願い事を書いて納める。
奉納したお皿は、春に行われる壬生狂言の演目『炮烙割』の
上演中に舞台から落とされて割られて、厄除け・開運となる。
午後1時からは、聖護院山伏衆と壬生寺保育園児らの
可愛いお稚児さんが寺の周囲を練り歩く稚児行列がある。
本堂の前も大勢の人で、写真には人が入ってしまう。
2時からは本堂前において大護摩祈祷が行われる。
奉納された護摩木を焚いて厄除け開運を祈願する。
2時から壬生狂言を観るために狂言堂の方へ行ったので、
その前に撮った時には、護摩木や櫓などが準備されていた。
組んであった櫓を覆っていた緑色のヒノキの葉は、
約1時間後にはほとんどが焼け落ちて、この通り。
山伏の腰には獣の皮を着けている。
なお、壬生寺は新撰組ゆかりの寺でもある。
新撰組の兵法調練場とされたお寺である。
「新撰組屯所遺蹟」と書かれた新撰組の碑。
壬生神社のすぐ隣の梛神社(なぎじんじゃ)。
壬生神社へ行く前にお参りしたここでどんどを見つけて、
持って行っていたお正月のしめ縄を焚き上げてもらった。
福は〜内〜。鬼は〜外〜。
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