御金神社とは
「お金」と読みたいところですが、「おかね」ではありません。
中京区の街の中心部にある「みかねじんじゃ」と言います。
二条城にも御所にも近く、「金山毘古命」を祀っている。
「かなやまひこのみこと」と言い、金属と鉱物の守り神だとか。
金色の鳥居に、鈴を鳴らす鈴緒も金色。
街中の神社とあって夜に参拝する人も多いからだろうか、
鈴は大きな音を立てないよう「黄金の巾着」に包まれている。
瓦にもあちこちに「金」の刻印があり、
何とも黄金色に飾られた神社である。
御神木である銀杏の葉を模った絵馬が、
びっくりする程大量に奉納されていた。
今が秋であるなら、イチョウも黄金色だ。
御金の「金」は、お金ではなく金属の意味で、
本来は、建築に関わる金型を奉納するのだそうだ。
それが、お金に携わる神社として、宝くじ等の当選や、
資産運用や証券取引等の成功を願っての絵馬が多いとか。
話が戻るが、御金神社は西洞院(にしのとういん)通りにある。
実際は南北の通りだが、この写真では左右の通りのことである。
御金神社から東に行くと「釜座(かまんざ)通り」がある。
釜座通りは、平安時代から鋳物職人が多く集まっていた地域。
釜座通りから更に東へ行くと、「両替町通り」がある。
道の両側には両替商や金融に関する業者が軒を並べ、
「両替町通り」の名前の由来となったようだ。
左は、「金座跡碑」。 右は、「銀座跡碑」。
金座とは金貨の鋳造その他一切を管理した役所であり、
銀座とは銀貨の鋳造その他一切を管理した役所のこと。
江戸時代に徳川家康により設けられた「金座」と「銀座」があり、
江戸幕府の金貨鋳造を担い、金銀細工業者が多く住んでいたとか。
最後は、やっぱり金・銀と何やらお金の話で終わることになりました。
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