三岳(御嶽)と小金ヶ岳(小金ヶ嶽)



丹波篠山の三岳と小金ヶ岳へ登ってきた。
路肩へ駐車することを除けば、駐車場があるのは大たわのここだけ。
(「たわ」の漢字は「山」辺に「定」だが、「手書き」でも出ない)
ここへ車を駐車して、西側へ登れば三岳、東側へ登れば小金ヶ岳。
標高は三岳が793m、小金ヶ岳が725mなので、先ずは少しでも高い三岳へ登った。
下りてきて元気が残っていれば小金ヶ岳へも登ろうとの計画だった。


登山の始まりはこんな感じで、これなら楽チンだと思ったのは最初だけ。
こういう山道だけが続く山ならどんなに楽しいことだろう。


ところがやはりすぐに階段の道が始まり、延々と続くことになった。
どんなに傾斜があっても自分の歩幅で歩ける山道なら苦ではないが、
この山での階段というのが苦手でいつも困る。
自分の歩幅でない高さに無理に足を持ち上げ続けるのは、
想像以上に体力を使い疲れてしまう。


この山は修験道の開祖、役の行者により行場として開かれた山で、
頂上の少し手前に役行者を祀る祠があった。


頂上まで登った証拠の東西南北を示す標識だが、
中心に書かれている標高は辛うじて793mと読める?


ついでに、三角点の写真も残しておこう。


この日はお天気は良かったが、遠くは霞んでいてよく見えなかった。


三岳から見た小金ヶ岳。
これから駐車場まで下りて元気があれば再び登ろうという小金ヶ岳を撮っておいた。


三岳の頂上でお昼のおにぎりを食べて下りてきた時まだ時間が早かったこともあり、
勢いつけて小金ヶ岳へも登ろうかと思った気持ちの中に、この風景があった。
小金ヶ岳への登山道の入り口から見えたこの杉林が我々を呼んでいた。
胸いっぱいに空気を吸って木漏れ日の杉林を歩く森林浴が気持ち良かった。


上の2枚の写真でもまたこの写真でも気がつくように、
杉の幹の色が本来の色とは違い緑色をしていた。
伐採して放置している木の色も苔むした緑色だ。
歩く道にも水が流れている所があったことから分かるように、
この辺りはかなりの水分を持って湿気が多いからだろうか。

さて、このようななだらかな山道はいつまでもは続かない。
気分の良い森林浴を楽しむ杉林はしばらくすると終わってしまった。
三岳でも鎖のロープにつかまって登る場所はあったが、
小金ヶ岳のそれは思いがけずもかなりハードなものだった。

持っていた山道を歩く時の杖はここでは邪魔で、
両手で岩をつかみながら四つ足で登らなければならない。
呼吸を整え、よいしょっとかけ声をかけて思いっきり鎖を引っ張り、
体を持ち上げる・・という岩場が何ヶ所もあった。

三岳登山を終えてホッとしたところでもう一度登山を始めた体には
この岩稜歩きは本当にきつかった。
さすがにカメラを出して写真を撮る余裕はなく、写真は無い。


これは、下りる時にあの岩の尾根を登ってきたのだと撮った写真。
ちなみに、登る時よりも下りる時の方がスリルがあった。


小金ヶ岳の頂上、標高725m。


東西南北周りの山々の名前と標高を書いた標識と三角点。


小金ヶ岳の稜線より三岳を望む。
三岳から小金ヶ岳を撮った写真を見てもそうだが、
この写真を見ても、ずい分と長い距離を歩いたものだと我ながら感心する。

下りる途中でご夫婦と犬が居たので思わず尋ねてしまった。
「え、この犬もあの厳しい岩場を登ってきたのですか?
でも、犬は鎖をつかめないでしょうにどうやって?」と。
奥さんが「犬は四つ足ですから…」と答えられた。

最後に、この季節の可愛いキノコの写真で終わりにしましょう。


最後の2つは、今回初めて目に留まったシロソウメンダケとキソウメンダケだろうか。



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