旧三井家下鴨別邸は、下鴨神社の南側に位置し、 三井家11家の共有の別邸として建築されたそうだ。 大正14年(1925年)に建築されたのが現在の旧邸。 その後、昭和24年(1949年)には国に譲渡され、 昭和26年(1951年)から平成19年までは、 京都家庭裁判所の所長宿舎として使用されたとか。 |
この望楼には雨戸もあるということで、出して見せてもらった。 我が家の雨戸は、左や右の戸袋にそのままで収納するが、 最近の新しい家では、折りたたんで収納するようで、 上部に小さな収納場所を作れば良いだけで便利になった。 さて、ここの木製の雨戸は、下の戸袋から出てきた。 周囲の景観を楽しむことを目的としていることから、 周囲の4面全てが窓になっていて、壁がない。 眺めの邪魔にならないように雨戸を取り付けるには、 下部の外側に戸袋を作り、2枚の雨戸を収納して、 使用する時は、引き上げているのである。 |
座敷、居室、茶の間、浴室や水屋なども見物できたが、 これは、大正時代に作られた腰掛タイプの珍しい洋式トイレ。 全体を覆う蓋の下に、腰掛けるための蓋がある洋式スタイルで、 水洗用のタンクが掛かっていたようで、水洗でも使ったのか。 なお、「このお手洗いは使用しないで下さい」の注意書きは必要かなぁ。 |