モンゴルからのお客様
今、モンゴルから来日した一家4人が京都で住んでいる。
12月末に京都へ着いた時は大変寒い日で、
異国での寒さを心配して「京都は寒いから…」と言ったら、
「なんの、なんの、日本は大変暖かい。」と喜んでいた。
モンゴルの寒さは想像以上に厳しいようだ。
そういえば、モンゴルでは、去年に続いて今年も大変な寒波で、
雪害のひどさは日本でも報道されている。
これはモンゴル語で「ようこそモンゴルへ」の意味。
モンゴル語は日本語と同じように縦書きで、
上から下へ書くというから親しみを感じるが、
どう見ても絵のようで、とても読める代物ではない。
今NHKでやっている大河ドラマ「北条時宗」にも出てくるから、
馴染みの方も多いでしょう。
モンゴルの陰暦カレンダーの表紙。
2月24日。この日はモンゴルの今年の新年の日。
今年の、と言ったのには意味がある。
実に、モンゴルでは毎年新年(元旦)の日が変わるそうだ。
それも、ラマ教のお坊さんが、冬が長いかどうかを占って、
それに応じて、新年の日を決めるそうだ。
この冬は寒そうだとの予想から、
今年は新年の日がかなり遅れたようだ。
大体1月下旬から2月終わり頃の間になるそうだ。
さて、2月24日の今年の新年の日に、
この一家に京都での宿舎の一室へ招いてもらった。
上の器は、はるばるモンゴルから持参したものだそうで、
一家の主にだけ使うことが許される器、とのこと。
一年に一度、新年の時にだけ使われる。
日本の雑煮椀と同じようにちょっと大きめで、
木で作られているが、上側にはシルバーが被せてあり、
下の方にはモンゴル模様が彫刻されている。
中に入っているスープは、新年に作って食べるというもので、
米とグルジア茶(グルジア地方のお茶)と牛乳で作られている。
大まかには、おかゆのような感じで、
お茶の香りはあまりせず、牛乳の味が勝っていた。
モンゴルで改まった時に作られる料理の“ブーズ”。
細かく刻んだ牛肉と玉ねぎを小麦粉で作った皮で包んで蒸したもの。
日本のモンゴル用のガイドブックには「ポーズ」と書いてあると言ったら、
それはロシア語読みだとのことだった。
モンゴル語では「ブーズ」と発音しているように聞こえた。
モンゴル模様の敷物。
デザインがモンゴルのもの。
ゲルでも同じようなデザインのものを見かけた。
モンゴルについては、以前モンゴルへ行った時の
モンゴル体験
をご参照下さい。
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