鳴門の渦潮
大鳴門橋の下部分は遊歩道になっている。
渦の見えるところまでずっと歩いていくことができる。
「渦の道」というしゃれた名前をつけてもらっている。
渦の道を歩いていくと、床の所々がガラス張りになっている。
歩く足の下に海があり、海水が波打っている。
激しくぶつかり合って白く泡立つ様子を足の下に見るのは壮観。
ガラスの部分には「スリップ注意」とは書いてあったが、
ガラスの上に乗る重量制限は書かれてなかったので、
どんなに太った人が何人乗っかっても大丈夫なのだろう。
が、やはり、何となくそろりそろりと乗って足の下を見た。
ガラスが割れて悲鳴をあげながら海の下に落ちる姿を想像して、
ホラー映画が作れそうだなどと夢想したのは、
いささかの恐怖感を抱いたからだろうか。
渦潮は右巻きか左巻きか?との疑問がわいてくる。
流れの速い本流にその両側の緩やかな流れが引き込まれて渦潮が発生する、
と考えられているそうだ。 その原理から推測すると、
それぞれの側で発生する渦は逆向きの渦潮が巻かれていいはずだが、
実際は、右巻きの渦潮がほとんどだそうだ。
普通、北半球では渦は右巻きだが(南半球では左に巻く)、
水流によっては左巻きもできるということか。
余談ながら、南半球での渦の巻き方について。
以前ニュージーランドで滞在した時に試さなかったので、
帰国後ニュージーランドの友人に尋ねたことがあった。
風呂の栓を抜いた時の渦は基本的に低気圧の渦巻きの方向と同じ。
低気圧の場合は100パーセント反対方向だが、お風呂の場合は
確率的変動で、北半球と反対の方向が少し多い位、ということだった。
なお、渦潮見物は大潮の時刻を調べてから行く方が良い。
大潮の時刻の前後1時間半内に渦潮の発生が多く見られるそうだ。
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