ニポポ

   『ニポポ』とは、樺太アイヌのマスコットで、

「木の小さな子」または「人形」などの意味があり、

願いをかなえて幸福をもたらしてくれると信じられている。

小さいものはお守りとして身に付けたりするそうだが、

これはずっしりと重い大きなもので、高さ30cmほどある。

材料は寒冷地で育つエンジュだそうで、材質は硬く、

長期間保存すると表面に艶がでてくるそうだ。

これだけなら、北海道のお土産の熊の木彫りと変わりはないが、

これを買う気になったのは、はい、下の写真のせいです。



底にははっきりと「網走刑務所」との刻印がありました。

網走刑務所に入っている受刑者が更生の願いを込めて、

一本一本手彫りで制作しているものだそうだ。

受刑者は一日も早い出所の願いを込めて、

毎日せっせと彫っていることだろう。

間違っても脱獄する穴など掘らないように。



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