錦市場の怪


錦市場は、京都の目抜き通りである四条通の一本北の錦小路通に位置し、
魚や京野菜などの生鮮食材や、乾物・漬物・惣菜などの加工食品も商う
老舗や専門店が集まる市場で、京都独特の食材がほとんど揃っている。

ここでは新鮮な旬の食材の品質の良さや豊富な品揃えが特徴となっていて、
そのため、価格は少々高目でも、市民は納得して買っている。

(何が「怪」かは最後に出てきます)


左は、高倉通から始まる錦市場の西の端。
右は、寺町通で終わる錦市場の東の端。

赤や緑や黄色の色鮮やかなアーケードだ。


年の暮れには、正月用の食材を買い求める客で大賑わいになるが、
久しぶりに訪ねた今回、驚いたことに観光客であふれかえっていた。


この店で懐かしい物を見つけた。


これは一体何でしょう?
錦市場では、業務用の食材を仕入れる料亭や旅館なども多く、
これもその1つで、昆布で編まれている「昆布かご」だ。
懐石料理等でよく使われるプロ食材ということです。


昔、この昆布かごを時々買ってお客さんに出していた。
この昆布かごのことを何故知ったかは思い出せないが、
多分、たまたま見かけて、これは良いと買ったのだろう。
外国からのお客さんに話題性があるからと出して喜ばれていた。

しかし、食材はプロ食材でも、素人の私が作った料理は、
このかごに一体何を入れて出していたのやら…。

なお、この昆布かごは170℃位の低温で素揚げにすると、
カリカリ、しゃりしゃりの食感で香ばしくておいしい。

さてさて、何が「怪」なのか、その話に移りましょう。


錦市場を西から歩いて行くと、あれあれ、こんな所に鳥居が!


そうです、錦市場の東の端には錦天満宮があるのです。
「知恵・学問・商才の頭の神様 錦の天神さん」とある。
学問の神様・菅原道真を祀る神社が繁華街の中にある。


菅原道真を祀る天満宮なので、やはりシンボルは牛だ。
受験生や修学旅行生、観光客などに撫でられて金ぴかだ。


先程の鳥居をくぐって振り返って見ると分るように、
錦天満宮の鳥居は、寺町通と新京極通の間にある。


この2枚の写真は、この鳥居を表側からと裏側から撮ったものだが、
不思議なのは、この鳥居は両側の壁に突き刺さっているように見える。
実際、何と!店の中の壁には鳥居の端っこが突き出ているそうだが、
残念ながら、店の中へ入ってその写真を撮ることはできなかった。

「Mizuの部屋」としては、店の中へ突き出ている鳥居の端っこを撮って、
壁を突き抜けている鳥居はこれだ!と、終わりたかったのだが…。


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