能登半島ドライブ旅行
京都からひたすら車を走らせて、和倉温泉の加賀屋へ着く前に、
日本海の波打ち際を車で走れるという千里浜なぎさドライブウェイを
話の種に走ってみようと思った。
が、この日は青空でお天気が良かったのに、前日までは海が荒れていたようで、
波が来ない砂浜が狭くなっていて、千里浜なぎさドライブウェイは閉鎖されていた。
ところが、波打ち際を走っているこの車、思わぬことで撮影することができた。
「荒波のため[危険]進入できません」という写真を撮ろうとしたが、
男性が立っていて邪魔なのでしばらく待ったが立ち退こうとしない。
仕方なく行こうとすると男性も動きかけたのでもう一度引き返した。
すると、男性は立ち止まってしまい、やはり邪魔で撮れない。
何度か同じことを繰り返した後で仕方なく諦めてその場を離れた。
男性が私の行動を見ながら私を避けていた意味がやっと分った。
私が去るのを待ち、彼は「進入禁止」の柵を動かして車を中へ入れたのだ。
進入禁止でも、どうしても波打ち際を走りたいと思ったのだろうか。
2枚目の写真は、その車が波打ち際を走った後で戻ってきた時のもの。
どこかでやはりこの車の行動を見ていたのだろう、
保全対策推進?の札を着けたボランティアの人が来て注意していた。
なお、帰りには走れたので、このページの下の方で写真を入れて書きます。
和倉温泉で加賀屋に泊まった翌日も能登半島を海岸に沿ってドライブしながら、
次々と立ち寄ったみどころの場所を順番に写真を入れよう。
悲恋伝説の残る「恋路海岸」。
今では恋人たちの散歩道としても海水浴場としても賑わっている。
「見附島」(別名「軍艦島」)を浮かべた「見附海岸」。
白い岩で「軍艦の船首を連想させる」というが、
恋路海岸から遠くに見えた時には意味が分らなかった。
が、近づいてこの角度から見ると確かに軍艦の船首に見える。
カップルで「幸の鐘」を鳴らすと幸福になれると言われているとかで、
鐘の左の柱には「えんむすびーち(縁結びビーチ)」と書かれている。
奥能登最先端・金剛崎にある一軒宿の「ランプの宿」。
前は日本海の荒波を受け、後ろは断崖絶壁という立地条件は悪いはずなのに、
能登半島さいはての秘境の温泉として絶大な人気を集めているそうだ。
和倉温泉の翌日は輪島で泊まったのだが、しまった、ここに泊まれば良かった。
空中展望台もあり、無気流地帯と言われ日本三大パワースポットの1つでもあるそうだ。
能登半島最北端にある「禄剛崎灯台」。
昭和38年までは灯台守が常駐していたそうだが現在は無人灯台になっている。
ここは能登半島の最北端だそうで、外浦と内浦との接点にあたるところで、
「海から昇る朝日」と「海に沈む夕日」が同じ場所から見えることで有名だそうだが、
この日は輪島に泊まることになっていて、どちらも写真に撮ることはできなかった。
「曽々木海岸」の象徴である「窓岩」。
海岸から海に突き出た岩を波が洗って穴が開いているのが窓のように見える。
曽々木海岸の遊歩道を歩いて行くと、角度が変わり窓の形が微妙に変わる。
何枚も撮った写真を見て気がついたことは、どれも一面白い波が立っていた。
1枚目が白いのは波打ち際だけでこれでも一番白色が少なかった写真だ。
「白米(しらよね)千枚田」。
高州山から海に落ち込む急斜面に狭い田んぼが国指定部分だけで1004枚あるそうだ。
こんな狭い範囲に1004枚もの田んぼがあるのは、1つ1つの田の面積が小さいからだ。
最も小さい水田はわずか0.2平方メートルで、平均しても1枚が1.7坪、畳3枚強の広さだ。
輪島で泊まり、朝市で買い物した後、3日目のこの日も海岸に沿って車を走らせた。
「関野鼻」の辺りには能登外浦の荒波に削られた断崖や岩が多く、迫力がある。
別に名前が付いていた訳ではないが、手前のくぐり岩は子象、奥の岩は亀に見える?
「ヤセの断崖」。
松本清張の「ゼロの焦点」で主人公が最後に投身する場面のロケ地になった所。
柵があるので断崖の先から下を覗くことはできず、写真も迫力なし。
「義経の舟隠し」。
兄・頼朝の追手から逃れる義経と弁慶が、海難を避けるために、
入り江に48隻の船を隠したと伝えられる岩場。しかし、本当か?
奥行き100mに対し幅はわずか5mしかない狭い湾である。
「機具岩」。
大小2つの岩がしめ縄で結ばれている。
三重県・伊勢神宮近くの二見岩に似ているので「能登二見」とも呼ばれている。
「巌門」。
海にせり出した岬の下を日本海の荒波が浸食し数千年かけて貫通した洞門。
巌門を通して日本海を見ると、丁度、海岸線を巡る遊覧船が見えた。
さてさて、行きは閉鎖されていて通れなかった「千里浜なぎさドライブウェイ」。
帰りのこの日は「通行可能」の札が出ていたので通ってみることにした。
千里浜ICから出て今浜ICへ乗るまでの8kmの区間を、波打ち際を走ることができる。
何故波打ち際を走れるかというと、ここの砂は粒子が細かく海水を含むと硬く締まるので、
四輪駆動車でなく普通の車で走っても砂の中に沈むことはなく大丈夫なのだそうだ。
2日前に行く時に見た時には浜辺が狭くなっていたが、
この日はこの通り広い範囲に浜辺が広がっていた。
海を見ながら波打ち際を走れるのは想像以上に気持ちが良い。
が、行き交う車の走行車線が決まっている訳でもなく、
車を降りて写真を撮っている人も居るから、注意が必要だ。
わっ、こんな所へバスまで走ってきた。しかも、行き交っている。
後で知ったことだが、ここを走るのが観光コースに入っているとか。
浜辺には店まである。焼貝があると知って車を停めて店へ入った。
「はまぐり」と「白貝」を食べた。おいしかった。
店のおばさんからいろいろ話を聞いた。
他の車が走っていない端などは砂が締まっていないことがあり、
時にはタイヤが砂に埋まり動けなくなる車があるそうだ。
店に入るために車を停めたのは良いが動けなくなった車もあるとか。
え?と心配になったが、お客さんが停めた場所は大丈夫ですと言われて安心。
これは何でしょう? そうです、車のナビです。
車を走らせながらふと目が行ったナビを見て思わず写真を撮った。
画面真ん中の道路が通常の道路で、右側の青色は海。
このナビからも我々の車は砂浜を走っていることが分る。
道なき道を行っていると青い海の方へ行きそうで心配になったが…。
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