ニュージーランド便り
ニュージーランドでの生活
ニュージーランドでの1ヶ月半はあっという間に終わってしまった。
ニュージーランドの人達は、どこでも概して親切だった。
インフォメーションの窓口の人の応対ぶりもにこやかだった。
地図を片手に一人でぶらぶら歩いていると、
「Can I help you ?」と声を掛けてくれたし、
郵便配達の人までが「Hello!」と通りすがりに声を掛けてくれた。
おもしろかったのは、松ボックリを探して歩いている時、
財布でも落として捜していると思われたのか、
「何か落し物か?」と親切に声を掛けられた。
「いえいえ、大きな松ボックリを探しているのです。
こんな大きさの松ボックリをここで拾ったと聞いて来たが、
どこにあるか知っているか?」と逆に尋ねて、あきれられた。
物価は、食料品など安くて、日本の半値か半値以下位の感覚。
レストランやホテル、モーテルなども軒並み日本の半額位の感覚。
その代わり、車や電気製品などは高い。
デジカメのスマートメディア(メモリ)は2倍近くの値がした。
日本食料品は中国人の店で大体の物は買える。
スーパーでも米や醤油などを売っていたし、ネギも売っていて、
白菜さえ売っているスーパーがあったので、
魚を買って鍋物にして食べた。
魚は煮付けにして食べたりもした。
驚いたのは、スーパーで巻き寿司を売っていたことである。
中身もいろいろあって、ツナや魚のすり身、きゅうり、にんじん、
アボガドなどはまだ馴染みだが、鶏肉やピーマンまで入っていた。
スモークドサーモンが入っていたのはおいしかった。
もっと驚いたのは、大学でおにぎりを売っていたことだ。
ところが、塩御飯ではなく寿司飯を三角に握っていた。
おにぎりは大きいのに巻いている海苔は細いものだった。
どうも中国人の人達が作っているようだった。
気候は、冬でもひどい寒さではなく、夏も暑くはなく、温暖なようだ。
夏でも雨や曇りの日はカーディガンが必要だったりするし、
冬でも天気の良い日は上着なしでもいける。
日本のように衣替えという感覚はなく、
1年中洋服掛けには半袖やら長袖やらTシャツやらジャンパーやらが
同時に掛かっているというのが通常である。
1日の内でも気温の変化が激しく、「半袖にジャンパー」が便利である。
日の当たる場所は暑くて木陰は寒いという感じなのである。
花については、この国では桜が市民権を得ていたのには驚いた。
9月になってから、あちこちで桜の花が咲き始めた。
公園や通りだけでなく、個人の家にもあちこちで植えられていた。
種類も多く、八重桜やしだれ桜(下の写真)さえもあった。
桜だけでなく、我々が到着した頃から咲いていた春の花は、
梅、ツバキ、スイセン、アセビ、モクレン、コブシ、シャクナゲ、ボケ、
レンギョウ、ジンチョウゲ、その他私が名前を知らない花、
などなど、日本でも馴染みの花が多かった。
珍しいところでは、緑色の花というのはあまり見かけないかな。
帰国が迫った9月末頃から咲き始めた。大木にいっぱい花を付けた。
ツバキやシャクナゲは日本のよりびっくりするほど大きいのだが、
下の花もまた大きな見ごたえのする花である。
虫については、桜の木に毛虫が見当たらないので尋ねたら、
なんとニュージーランドには毛虫も蚊もアリも全くいないのだそうだ。
植木に毛虫が来ないのならどんなに楽なことか…。
「甘い物を床にこぼしてもアリは来ないから大丈夫です」と言われた。
蚊に刺される心配もない。ただし、ブトはいるから要注意とのこと。
ゴキブリもほとんどいないが、全くいない訳ではないらしい。
ハエやナメクジはいるようだ。