余生は外国で

新車を買いました。

13年間乗った車の車検にお金がかかるようになり、新車を買うことを検討。
京都では、夫は仕事が忙しく車で遊びに行くことなどほとんどなく、
通勤にも使わず、日曜日に近くのテニスクラブへ行く時に使った程度。
京都での9年間の走行距離はわずかに約15,000km(桁が違うことに注意!)。
三田へ来てから時々出かけるようになり、4年間で約18,000km。
つまり、買ってから現在までの13年間でわずかに約33,000km。

京都で買ったので三田のディーラーとの付き合いは4年間。
ディーラーには13年間乗った車の下取りはわずか15,000円と言われて、
本当にそんな安い値段なのかとネットで下取り額を査定に出してみた。
数社から返事があり、お金にはならないとの電話やメールが来て納得。
1社だけわざわざ見に来てくれたが、やはりお金にはならないとの答え。
しかし、その人が口走った言葉で我々の考えは変わった。
曰く「この車はエンジンが良いからまだ10年は走りますよ!」

なに? まだ10年も走れる?
車はすでにずっと前に製造中止になっている年代物ながらきれいで、
半年毎のメンテナンスもきちっと受けて大事に乗っていたので、
手放すのは惜しい気もあり、それなら、と買い換えるのを止めた。

それに、我々夫婦はどちらも面倒がり屋で、
車のナンバーも三田へ来ての4年間京都ナンバーのままで乗っていた。
もし今買えば、車のナンバーは神戸ナンバーになり、
1年先には京都へ帰るので今度は京都で神戸ナンバーの車に乗ることになる。
そのこともあり、京都へ帰ってから買い換えることに決めた。

ところが、数日してあることに思いが至って私の考えが変わった。
夫は一度定年になり、第二の職場として三田へやってきた。
第二の職場も1年先には第二の定年を迎えることになる。
その時には、68歳という年齢と2回も定年を迎えたということで、
夫の意欲が失せて、車を買う意欲も失せるかもしれない。
京都では車の必要性が低く、車を買う気になれないかもしれない。
車は必要性が低くてもあれば便利だから、やはり持っていたい。
第二の定年後は暇になるだろうからあちこちドライブにも行きたい。
ということで、もう一度買い換える方向で動き始めた。

それからは、車検の期限が迫ってきているので時間的余裕がなく、
下取りの査定にも出したとか、他の車にも心が行っているとか、
夫がネットで調べた値引きの相場を知っているとか、
普通は分割で買うのだろうけど1回払いで払うからとか、
あらん限りの浅はかな知恵を絞って値引き交渉をして、
とんとんとんと事が進み、あっという間に契約まで行ってしまった。

そうです、お世話になっているディーラーの所で買ったのです。
やっぱり、面倒がり屋はあちこち見ることをしないのです。

明日はいよいよ新しい車がやってくるので古い車のお役目最後という日に、
夫が職場から乗って家に帰ってくる途中で走行距離が33,333kmになったそうだ。
残念、私が側に乗っていたらとっさに写真を撮るところだったのに、
家に着いたら33,335kmだったそうだ。

ところで、この車の余生は何と外国暮らしになるようです。

外国で第二の人生(車生?)を踏み出し外国の人のお役に立っている
かつての愛車に外国のどこかでバッタリ会うという楽しみができた。


京都ナンバーで54-????という2桁ナンバー



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