大覚寺・大沢池のハスの花



猛暑の一日を、大沢池のハスの花を見に行った。
最高気温が、この日はまだ37度台だったが、次の日から、
38.5度、38.7度、39.1度、39.8度、と
連日38度超えや39度超えの厳しい暑さが続いた。


何かの動物の姿を想像させる木の枝と大沢池特設舞台。


周囲約1kmの日本最古の人工の池をぐるりと歩いて回れる。


水面に映る空や景色などの水鏡が美しい。


朱色の橋を渡って更に行くと、
広い草原に、視界が開ける。


(左)玉石で護岸された小さな菊ヶ島と(右)橋で繋がった天神島と、
天神島から菊ヶ島へ連なる真ん中に庭湖石が配置されている
二島一石の配置が華道の嵯峨御流の基本型に通じている、とか。

あれ? なかなかハスの花が出てきませんねぇ。
そうです、肝心のハスの花は咲いてなかったのです。


わずかこれだけ。 これでもハスの花には違いない。


スイレンは咲いていたんですけどね。


蓮と睡蓮と小さな浮草の光景でも入れておきましょう。
そして、いくつかの話題を入れて終わりにしましょう。


少し遠いが、朱色が鮮やかな心経宝塔が見えている。
嵯峨天皇心経写経1150年を記念して建立されたとか。


大沢池の北側、小さなお堂の前に古い石仏が一列に安置されている。


名古曾滝跡。
「滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名社流れて 尚聞こえけれ」
と藤原公任が小倉百人一首の中で詠んだ名古曾滝の石組みが残っている。


これは、中秋の名月に開催される「観月の夕べ」で乗る龍頭舟だろうか。
出番のない今は、飾り気もなく所在ない地味な感じで浮かんでいたが、
観月の夕べでは、船首に龍の頭を付けて華やかな出番となるのだろう。

華やかな出番でない時の飾り気のない舟に親しみを覚えながら…。



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