トロッコ列車と保津川下り


京都は嵐山で懐かしい再会があった。同窓会である。
西日本から、東京方面から、そして関西地区と各地から集まった。
各地方ではそれぞれ1年に1回会を持っているが、今年は合同で行った。
宴会の前に観光も取り入れた泊りがけの企画である。
京都在住の私は幹事ではなく、何の手伝いもしなかったので、
せめてものお手伝いをと考えて、当日のお天気を快晴にさせた。(^^;)
と、まあ、私のおかげで暖かい日になったと宣伝した訳である。
この時期、京都は天気の悪い寒い日が多いから、これは感謝されてよい。
トロッコ列車と保津川下りは京都住まいの私も初めての経験だった。
京都に住んでいるのに初めて?と何人もの人に呆れ顔で言われた。
そこで、後日、京都で所属している2つのグループで尋ねてみた。
何と、誰も経験してないということだった。
地元の人は案外行かないものである。

     

嵐山のトロッコ嵯峨駅から亀岡までトロッコ列車で約20分。
オープン車両は1両だけで、後は窓付きの普通の車両だったのが残念。
窓の両側には時期遅れで“燃えるような紅葉”とはいかなかったが、
“残り香を漂わせている”黄葉紅葉が目を楽しませてくれた。
景色の良い所ではわざわざ列車を止めて、マイクで説明をしながら、
ゆっくり景色を楽しませてくれるところは、さすが観光列車。

     

亀岡の乗船場から嵐山まで小船で約2時間。
水量の多い時は約1時間50分、少ない時は2時間20分位かかると聞いて、
なるほど、自然任せの水任せの船旅である。
ラフティングとは言えないが、途中何ヶ所か急流もあり、
その度にキャーと歓声が上がった。

     

あちこちに紅葉が残ってはいたが、紅葉の盛りを過ぎていたので、
燃えるような紅色はなく、すでに枯れ色に変りつつあった中で、
たくさんまとまったこの辺りの紅葉は大変きれいだった。
静かな穏やかな流れもあれば急流もあって変化に富み、
次々と変る景色に2時間の間、退屈する暇はなかった。


トロッコ列車の窓からは下の川を行く小船が見えたが、
小船からは山の中をトロッコ列車が行くのが見えた。
トロッコ列車から見ると、今日は水量が少なくて、
あんな川幅の狭い所を行けるのかといぶかったのに、
小船に乗ってみると、どこも水量は結構あった。


最後はサギ君(サギ嬢?)の登場です。
岩場のあちこちで、サギが我々の目を楽しませてくれた。
サギと言えば、これまで何度も騙されたことがある。
寺や神社の庭の池ではよくサギが羽を休めている。
じっとして動かないので、あれは彫像だと納得して、
池を一回りして戻ってくると彫像のサギがない!
別の時には、前に騙されたからあれはサギだと言い張ったが、
あまりにも動かないので、これこそは彫像だと確信して、
お抹茶をいただいて戻ってくると、サギがいない!
しかし、保津川のサギは客あしらいに慣れている。
適当に動いて美しい姿を見せつけていた。


トロッコ列車・保津川下りは
こちらをどうぞ。


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