有名なこの石庭は、大小15個の石が配された枯山水の庭で、 15個の石は、1個は隠れて見えないように置かれているそうだ。 1個の石が隠れていることから「虎の子渡し」とも呼ばれている。 それは、虎が子を連れて川を渡る時には必ずその子を隠すことから、 隠れた石を虎の子に見立てたからだとか。 それというのも、中国の故事に因んだ話で、虎が3匹の子を生むと、 その中には彪(ヒョウ)と呼ばれる性質が荒く乱暴な1匹が居て、 親が居ないと他の2匹を食べてしまうからということだ。 川を渡る時には、子を彪と2匹だけにしないよう、 先ず最初に彪の子を渡し、次いで1匹の子を渡し、彪の子を連れ戻す。 次に、残っていた子を渡し、最後に彪の子を渡した、ということだそうだ。 なるほど。 しかし、彪とはいえ我が子には違いないのだろうに、 母虎の心配や苦労やいかばかりかと共感したところで終わりです。 |