西条(東広島市)の酒蔵通り
今は東広島市となっているが、昔は西条町と言っていた。
京都で住んでいた長男一家が転勤で行った東広島市だ。
2ヶ月近くが経ったので、様子を見に訪ねて行った。
驚いたのは、山の中か田んぼの中という印象だった町が、
いろいろな店なども整備されて近代的な街並みになっていた。
西条の町は、昔から日本酒の製造が盛んで、
京都市の伏見、神戸市の灘と共に三大産地である。
汚水マンホールにも、「酒都西条の酒蔵通り」とある。
この「酒蔵通り」を、ぶらりぶらりと歩いた。
白い漆喰と黒いなまこ壁とのコントラストが美しい土蔵造りの酒蔵群。
下で載せる赤レンガの煙突や千本格子の町家造りも残る町並みを散策。
軒下には、さすが、酒樽が飾りで?ずらっと並べてあった。
(左)「西條鶴醸造」の煙突の向こうに「白牡丹酒造」の煙突が見える。
(右)「賀茂鶴酒造」と、後ろは「賀茂鶴第三醸造場」の煙突が見える。
赤い煙突が立並び、白壁の酒蔵が続く酒蔵通りの町には趣がある。
現在の酒蔵通りに、江戸時代には細長く連なる宿場町があり、
それは、西国街道(旧山陽道)の「四日市」という宿場で、
広島藩直営の「御茶屋」と呼ばれた本陣が置かれていたそうだ。
これは、「四日市」と呼ばれた宿場町時代の「御茶屋本陣」跡に建つ御門。
昭和2年に建てられた木造二階建ての洋館。
現在も賀茂鶴酒造株式会社本店の事務所である。
酒蔵通りの話題に、突然お寺の写真には違和感があるが、
酒蔵通りを歩いている途中で、突然お寺があったのだ。
「山陽花の寺 第二十三番札所」とある。
臨済宗・妙心寺派の「福寿院 円通寺」である。
ここには、京都・龍安寺の石庭を模した庭があるが、
背景に煙突が見えていて、ここは酒蔵通りだと思い至る。
酒樽で作った椅子に座り、醸造の様子を映像で見たりできる。
もちろん試飲コーナーもあり、いろいろなお酒を試飲して、
お酒好きの夫は、もちろん喜んで買って帰った。
写真左下に写っている足は3才の孫の足で、
大人たちが試飲に夢中になっている間、
酒樽の椅子に座り何を飲んでいたやら??
戻る
目次へ