洛中さくら行脚
以前、紅葉の季節に、「洛北もみじ探訪(こちら)」を書いたので、
今回は、桜の季節に「洛中さくら行脚」で、西大路通から烏丸通までを歩いた。
先ずは、平野神社から。
これでも、人が途切れた時を狙ったのだが、
土曜日で、桜が満開で、人を入れないようには撮れない。
薄いピンク色から濃いピンク色や、しだれ桜まで、
約60種類、400本あまりの桜の木が植わっていて、
種類によって咲く時期が違うので、長い期間楽しめる。
「八重紅枝垂」と、大きな花びらの「胡蝶」。
「芝山」と、平野神社発祥の「寝覚(ねざめ)」
左近の桜、右近の橘に黄色い実がたくさん生っていた。
本殿でのお参りにも大勢の人が順番を待って行列していた。
「桜」の絵馬と、「桜」のおみくじ。
舞妓さんが歩いている上七軒の花街を通って、
その次に訪れるお寺へと向かった。
次は、千本釈迦堂へ。
ここには「阿亀桜(おかめ桜)」という立派な枝垂れ桜がある。
本堂を建立した大工の棟梁の妻おかめの内助の功の話が有名。
地面すれすれにまで、たくさんの枝を伸ばしている。
これが、その阿亀の像。
「阿亀桜(おかめ桜)」のすぐ側にある。
細やかで可憐な花がきれいだ。
3つ目は、雨宝院へ。
西陣の聖天さんと親しまれ、八重桜の歓喜桜、枝垂桜、
珍しい黄緑色の御衣黄桜など、たくさんの桜があるが、
しかし、こちらの桜はまだどれも咲いていなかった。
4つ目は、本隆寺へ。
本尊が何度も大火を免れて「焼けずの寺」とも呼ばれる境内には、
何本もの大木のソメイヨシノが迫力ある姿で咲き乱れていて、
八重紅枝垂れにも、思わず見とれてしまう。
「夜泣き止めの松」
桜ばかりでなく、松の話題も。
松葉を枕の下に敷くと、子供の夜泣きが止むと言われている。
屋根瓦を埋め込んだ土塀の続く道を通って、
次の妙蓮寺へ向かって歩いた。
5つ目の妙蓮寺へ。
御会式桜(おえしき桜)。
10月頃から4月まで半年間も咲き続ける珍しい桜。
「御会式桜」の説明板で、「御会式桜」の文字を隠している?
垂れ下がった御会式桜の枝が、何とも良い雰囲気だ。
淡いピンク色が愛らしい。
もちろん、「御会式桜」だけでなく、大木のソメイヨシノも。
ここは予定していなかったのだが、6つ目の本法寺。
この日訪れた7つ目の水火天満宮。
日本最初の天満宮として知られ、
水難火除けの御利益があるとか。
狭い境内で、濃いピンク色に染まる紅枝垂れ桜。
この日最後に訪れた8つ目の妙覚寺。
この日は、西大路通りから烏丸通りまで、西から東へと歩いたが、
西大路通にある平野神社から堀川通を過ぎた辺りの妙覚寺までの間に、
桜が見事な、こんなにたくさんの神社やお寺があるのは、さすが京都。
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