三田有馬能楽堂
ここ三田ニュータウンに本格的な能舞台を備えたレストランがある。
三田ハムで有名な三田屋のやすらぎの郷である。
広大な敷地に日本建築の建物、日本庭園があり、
食事と能舞台を楽しめるようになっている。
300席を超すレストランの正面に能舞台がある。
毎年5月〜10月の期間、一流の能楽師による「薪能」を見られる。
全席予約で、さじき席とレストラン席がある。
開演は午後7時からで、その前に食事をする。
さじき席は午後4時から食事。
午後5時半からはレストラン席の食事が始まるので、
開演まで庭園を散策したりラウンジで過ごす。
レストラン席は食事の後そのままその席で見る。
レストランに隣接した敷地内に三田青磁館がある。
三田青磁の数々が展示されている。
開演までの時間を過ごすには至福の時である。
レストランでの食事はすべてこの三田青磁の器で出される。
この日は平日にもかかわらずほぼ満席だった。
さじき席はレストラン席の外で舞台の真ん前だ。
座った席から撮ったこの写真の角度からも分かるように、
さじき席の一番前の真中に座った。
残念ながら開演すると写真は撮れないので、
これは開演前の舞台の様子。
暮れゆく中で松明に火が灯されいよいよ開演。
この日の演目は「羽衣」だった。
お話の最後、羽衣を着けて天人の舞を舞いながら、
天空へと帰って行く天人が舞台の袖へ消えて終り。
能というのは、集中して聞けば何となく言葉を聞き取れるが、
少しでも集中が切れると、それは単なる音楽になる。
集中しないと聞き取れないのは英語と同じだ。
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