千ヶ峰



千ヶ峰の頂上からの眺め。標高1005.2m。


千ヶ峰の頂上へ登るにはいくつかのルートがあるようだが、
我々は新田ふるさと村に駐車して、近くの登山口から
「水谷東ルート」を通って頂上を目指した。
厳しい登山道が始まる前の先ずは穏やかな山の風景から。


いきなりですが、倒木のために登山道が完全にふさがれていた。
わずかに通れる道の端っこを注意深くそろそろと歩いて通った。
通り過ぎて振り返って見ると、裏返った木の根っこの大きなこと!


登山口の案内板に書かれていた所要登山時間は、
頂上までは「ゆっくり歩いて2時間」ということだったが、
「写真を撮る人は2時間半」を書き加えたいとは夫の言。
何度も写真を撮り撮りゆっくり歩く私に業を煮やしたか。

おお、はるか遠くに見えるのが千ヶ峰の頂上。
ここまででもかなり歩いたようなのに、まだまだ遠い。


頂上が少し近づいてきたがまだ遠い。
手前にススキを入れて撮る余裕はあったが。


下りて来る人が「もう一息ですよ」と声をかけてくれる。
しかし、その励ましが“すし屋の出前”であることを知っている。(^^;)


ここまで来れば頂上は本当に近くに見えてきた。
“すし屋の出前”ではなく、実際にもう一息だ。


いよいよ最後の踏ん張りと思った時に見えてきた十字架。
と思って頂上へ着いて見たら、道標でした。


はい、標高1005.2mの頂上まで登った証拠写真です。


振り返って見れば、あの尾根をずっと歩いてきた訳だ。
頂上を遠くに見る時にはあんな遠くまで登れるだろうかと思うものだが、
頂上へ着いて振り返って見る時にはこんなに遠くまで登って来たのかと、
感動するのが常である。それは2000mや3000m級の本格的な登山の場合でも、
標高1000mの山でもわずか標高500mの山でも同じである。


下に見える山の同じ風景でも、茂っている熊笹(チュウゴクザサ)、
ススキ、紅葉しかけの木、を手前に持ってくると表情が変わる。


麓の辺りではミツマタの群生が見られた。
春に黄色い花をつけるミツマタも今の時期は、
たくさんの蕾がいっせいにみな下を向いて付いていた。


播但連絡道路を神崎南で下り8号線を新田ふるさと村へ向かう途中に、
「南山名水」というおいしい水を手に入れられる所がある。
大勢の人がたくさんのポリ容器を持って水を汲みに来ていた。


水汲み場の建物の裏には大きなタンクが2つ。
千ヶ峰山麓の岩盤下162mの地下から汲み上げた天然水を、
源水は無菌だそうだが、ここで更に殺菌しているのだろうか。
おいしい水が20リットルわずか100円での販売はありがたい。

と、水の話題が出たところで、ではやはり食べ物の話題で終わりましょう。


新田ふるさと村ではおいしいおそばも食べられる。
新田産の手打ちそばなので、ひきたて、うちたて、ゆがきたて・・の
出来たてをいただくには、予約をして行く方が良いようだが、
我々は山から下りてからいただいたので時間の予定は立たなかった。
店の名前は、山の名前と同じ「千ヶ峰」です。


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