千刈(せんがり)ダム


光明寺の紅葉を見に行って、千刈ダムへの散策路を見つけた。
距離が書かれていないのでどの位かかるか分からないまま歩き始めた。
山道だがたいしてきつくもなく森林浴を楽しめた。


しばらく歩くと、ダム湖とダムが見えてきた。
なかなか立派なダムで、紅葉の風景にきれいに溶け込んでいた。

ダムの上のダム湖では釣りは禁止されていた。
若い男性が立ち入り禁止の柵を乗り越えて中へ入った。
釣竿を持って釣り場を探して歩いて行った。
そこへ、ボートが近寄ってきた。
立ち止まっていた男性は歩き始めた。
監視のボートが来たので逃げようとしたのかと思った。
ところが、なんとなんと、そのボートからも釣竿が見えた。
釣り禁止の所へボートで釣りに来るとは何と大胆な。
考えてみれば、閑散としたダムへ監視の人など来るものか。
それにしても、禁止区域でそこまでして釣りをするとは…。
どんな魚が釣れるのか、まさか人魚が釣れるのではあるまいに。


光明寺から千刈りダムへの道の途中でネットに囲まれた部分があった。
天井には枯葉がいっぱいで、トンネルからかなりの距離で続く。
ネットの外は・・・ゴルフ場である。
ゴルフボールが飛んできて怪我をしないようにとの配慮だが、
自分が檻の中の動物にでもなった気分だった。


光明寺は、広場があるだけで本殿もなかった。
新しい墓地公園になっていたので、
本殿がないでは済まないだろうから、
お寺の建て替え中だったのだろうか。
残っていた紅葉だけはきれいだった。


この墓地公園で興味あるものを見つけた。
セラミックスの墓碑見本が無造作に置かれていた。
墓地では、セラミックスの変わった形のお墓があった。
まるで小型ドームのようで、色付きの模様入りのもあった。
石のお墓ではなくセラミックスのお墓というのも知らなかったが、
変わった形のお墓があることに、墓事情の変遷を再認識した。


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