|
|
|
|
|
さて、最初の分かれ道の道標に石楠花山の案内がなかった。 帰り道で見た道標には十分に書くスペースはあったので、 「石楠花山」の案内を書いていてほしかった。 持っていた地図「山と高原地図」の「六甲・摩耶」によると、 東門から出て最初の分かれ道を左へ行くようになっていた。 左への案内には「ドライブウェイ」の文字があり、 目的の道はそのドライブウェイを横切るようになっていたので、 いささか不安はあったものの左への道をとった。 ところがこれが、結果として、一つ早く左へ曲がったことになる。 しばらく山道を行って、ドライブウェーへ出たが、 ドライブウェーを横切って山へ上がる道がない! 地図とは全く違うので、これは間違ったと分っても、 さて、今立っている場所が地図上のどこなのかが分らず、 右への歩道は途絶えていて、左へは歩く道があったので、 大きな不安を抱えたままで左へ歩き始めた。 ところが、そのドライブウェーの曲がり方を見ると、 どうも反対方向へ行っているようだとの判断で、 来た道を戻って、さっきの場所から右方向へ歩き始めた。 といっても、右方向は歩く道がないので車道を歩いた。 車は歩行者が歩いているとは想像していないだろうから、 カーブでは車を驚かしてはいけないからと特に注意して、 ビュンビュンと飛ばす車が来ると道端に止まってやり過ごした。 しばらく歩いて、やっと山へ上がる道が来た。 が、それにしても何の案内もいっさいなかったし、 本来の道ならドライブウェーを横切るようになっているのに、 反対に、東門から上がってきたはずの道がない。 この道は違うだろうが、多分ここからでも登れるはずだ との楽観的見地からその道を登ることにした。 やっとここで一人山から下りてきている人と出会った。 石楠花山の頂上への道だと分って以後は安心して登った。 結果として、これも、一つ早くに入った頂上への道だった。 さてさて、下りはまた別の道をとろうと計画していたので、 登ってきた道とも本来の道とも違う獺池へ下りる道をとった。 獺池への道は何事もなくそこからの道も順調だったが、 次がまた、分かれ道での案内が不十分で、予定外の道だった。 上で写真を載せた今にも落ちそうな橋やら壊れた橋やらを過ぎて、 その内雨も降ってくるし、何度も下りたり登ったりの繰り返しで、 ちっとも下へ下りていないとの不安の中、雨に濡れながら歩いた。 最終的には、最初にこの道を行けば予定通りだったという道へ出た。 最初の道標に「石楠花山」の案内がなくて迷ったが、 次の道標では確かに「石楠花山」の案内があった。 「石楠花山」の案内がない最初の道標があった分かれ道が 地図には載っていなかったために起こった今回のミニミニ遭難だが、 これまで登った山は、地図などなくても道標だけで確実に登れた。 神戸の山は道標が不十分だとぼやいているのは他にも訳がある。 神戸市立森林植物園には大いに興味があったので、 石楠花山から下りてきてからゆっくり散策するつもりだった。 それが、ゆっくりどころか、植物園が閉まる時間ぎりぎりに下りてきた。 初めにトイレを借りて歩き始め、迷ったために長時間トイレなしで、 最後に大急ぎでトイレを借りただけで出る羽目になった。 結局、入園料2人で600円と駐車料500円の計1100円払ったのが、 トイレの借り賃と高い駐車料に化けてしまった。 |