渥美半島のシデコブシの花
いかにもはかなげに見えるシデコブシの花。
こうして見ても、花はいろいろな表情をしている。
コブシの花は、白色の花びらが6枚付くのに対し、
シデコブシの花は、9〜33枚の花びらが付く。
色も白や淡いピンク、濃いピンク、薄紫などいろいろあり、
コブシに比べて細い花びらが多いが、太いのもありさまざまである。
シデコブシは、ごく限られた地域にのみ自生している。
愛知県の渥美半島、瀬戸・豊田、岐阜県南部、三重県四日市市付近の
伊勢湾を取り囲む丘陵地の湿地やその周辺にのみ分布している。
渥美半島のシデコブシは、藤七原、黒河、椛、伊川津の各湿原で自生している。
開花時期は年によってかなり違うようで、事前に調べていく必要があるが、
4箇所の湿原のシデコブシはそれぞれ少しずつ開花時期がずれているようだ。
数本の木が絡まって咲き誇っている様子は見事であるが、
遠目に見るシデコブシの花は幻想的である。
下の写真は、まだ咲いていないシデコブシの群生。
たくさんの木が複雑に絡まっている様子がよく分かる。
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