信貴山のトラづくし



奈良県信貴山にある朝護孫子寺は、境内にたくさんのトラの像があることで有名で、
境内には張り子や木製、石像、ブロンズなど色々な素材で作られたトラで一杯だ。
そこで、今年は寅年ではないのが残念だが、トラづくしの信貴山へ登ってきた。

近鉄電車で「信貴山下」駅で下車、「信貴山朝護孫子寺」まで
バスで行こうとして、先ず目に入ったのがこの案内板。
「バスのりば」をトラが案内していて、期待が高まる。


「信貴大橋」でバスを降りた所で、先ず白虎が出迎えてくれた。
白虎とは、中国の伝説上の神獣で、東西南北の守護の内、
西方を守護する神獣ということで設置されているとか。
奈良県全域では信貴山が西方に当たるからだそうだ。


参道を登って行くと、大きなトラが見えてくる。


本堂を背に、張り子でも迫力あるトラ、
と、親子か兄弟姉妹のトラだろうか。

ところで、なぜ朝護孫子寺は虎なのか?
ここは、聖徳太子ゆかりのお寺である。

今から1400余年前、聖徳太子が戦勝の祈願をすると、
毘沙門天王が出現され、必勝の秘法を授かったそうだ。
その日が奇しくも寅年の寅日の寅の刻であったことから、
信貴山の毘沙門天王は寅に縁のある神として信仰されている。

さて、これからトラが嫌という程たくさん出て来るので、
信貴山を頂上まで登った話題から先に書きましょう。


確かに山登りもしたという程度の山の風景ではあるが…。


標高437m。どこかの登山会が置いた記念プレートを借りて。


頂上にある「空鉢護法堂」。
「信貴山縁起絵巻」で描かれた話に
由来する一願成就を祈願するお堂。


この蛇をなでると1つだけ願いが叶えられる。

さぁ、ここから、トラトラトラのオンパレードです。


母トラの足元には子供のトラがたくさん。
前足の周りにも、尾っぽの周りにも。


子供を連れた母トラはここにも。


子供を連れないトラは怖い感じがする。


檻に入れられたトラ。


信貴山最古と言われている「笑寅」。
眼がつり上がっていて笑っているようには見えない?


こちらは、なでられてツルツルのトラ。


これは何とも、金・銀のトラさま。


おぉー、このトラは一体何なんでしょう。
尾っぽの方には子トラが乗っています。


はい、「胎内くぐり」で、洞窟を歩き、参拝しました。


手前の石の上で寝そべっている猫は、
同じネコ科のトラに引き付けられるのか。

しかし、この石の説明板には以下のように書かれている。

「この石に腰を掛けると・・・
昔より下の世話にならないと言い伝えられています
是非、お座りください」

猫は、知ってて座っているのか…。


上も見上げないと、見落としてしまう。


「絵馬堂」にも、たくさんのトラが居たが少しだけ入れてみる。


これは、ほんの一部だけで、たくさんのトラが居た。


本堂の朱塗りの欄干が美しい舞台からは大和平野が一望できるそうだが、
この日は、天気の良い割には霞んでいて、よく見えなかった。


毘沙門天の神の使いは、本来は百足(ムカデ)だとされていて、
いろいろな場所で、いろいろな形で、ムカデが表現されていた。


まだまだ、トラが出てきます。


お昼を食べたレストランにも、トラが居た。


千体地蔵。色鮮やかな前掛けをした千体のお地蔵様が安置されている。

「風邪をひきますので 私(お地蔵様)に、お水をかけないでください
お水は コップに入れてお供えしてね 合掌」 と書かれています。

あれれれ、お地蔵さまも風邪をひくのですね。



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