下鴨神社のみたらし祭
家の中でじっとしていても茹で上がりそうな猛暑続きの毎日で、
京都市内も気温が37度越えだったこの日に下鴨神社へ行った。
丁度この日は丑の日ということで、みたらし祭が行われていた。
なお、下鴨神社の正式名は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と言う。
大切な儀式の前には、水で体を清める禊(みそぎ)をするが、
猛暑の土用の丑に行われる「みたらし祭」も「禊」の神事である。
土用の丑の日の前後4日間(今年は7月26日から29日まで)の、
祭りの期間中だけ入ることができる御手洗池に足をつけて無病息災を祈る。
途中でローソクに火をつけ、ローソクの火が消えないよう池の中を歩いて、
湧き口の上に祀られた「井上社」を目指し、神様に灯明を供えて祈る。
最初に水に足をつけた時には想像以上に水が冷たくて驚いたものだが、
冷たい水が足の先から体の中をさかのぼって頭の先まで行き渡り、
やがて頭頂から身の穢れが抜けていく、ということのようだ。
右側の赤いアーチ型の橋の辺りから御手洗池に入り歩き始め、
左側の井上社までを歩くという井上社の例祭である。
池から湧き出た水は御手洗川となり、糺の森を潤し、
土用の丑の頃になると湧水量が増えるというのも不思議だ。
これが、下鴨神社の境内にある糺の森(ただすのもり)。
賀茂川と高野川とが合流する地点に発達した原生林で、
この森の中を歩くと、心持ち涼しげな気分になれる。
下鴨神社全域が世界文化遺産に登録されている。
連理の賢木(れんりのさかき)。
3本のサカキの内、2本が幹の途中で繋がっていることから、
縁結びの御神木として、糺の森に生まれて引き継がれている。
日本国歌「君が代」に歌われた「さざれ石」。
「さざれ石」とは、小さな石という意味で、
年を経て成長し岩となると信じられている神霊の宿る石。
さて、中門を入ると、えと(干支)の社が祀られている。
各人の守護神だそうで、それぞれの生まれ年(干支)の社へ参拝する。
先ずは、Mizuの生まれ年の「ひつじ」「み」と「うま」。
「うし」「い」と「ね」。
「たつ」「さる」と「とら」「いぬ」と「う」「とり」。
ところで、上にも書いたが、盛夏の土用の頃、御手洗川の源泉である御手洗池から水泡が湧く。
池底から自然に吹き上がる水泡をかたどったのがみたらし団子の発祥と伝えられている。
ということで、最後は「花より団子」のみたらし団子を食べて終わりです。
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