詩仙堂のガクアジサイ


結婚した頃住んでいたのが一乗寺で、詩仙堂へはよく行っていた。
が、その後何十年も行ったことがなく、久しぶりに訪ねてみた。
あまりにも久しぶりで、正直なところ詳しくは憶えていなかった。


でこぼこした土地に建てた住居という意味の「凹凸か(おうとつか)」が
正しい名称で、詩仙堂はその一室で、石川丈山が造営した山荘である。
詩仙堂 丈山寺の入り口、「小有洞の門」。


門をくぐると、両側は竹林になっていて昼間でもほの暗い。
石段を登って、奥へと延びている参道を行く。


玄関へと続く「老梅関の門」。


玄関には「死生大事」の木板が。
左の表札には「詩仙堂丈山寺 住職 石川○○」。
石川丈山の御子孫だろうか?


嘯月楼(しょうげつろう)、書院から眺めるお庭の様子。
中は撮影禁止だが、庭を撮るのは良いということだった。


庭は、紅葉の頃とサツキの頃が良いそうだが、
深い緑のこの時期も、なかなかに趣がある。


苔むした石垣を通って、歩いてまわれる庭へ出てみる。


庭を見た嘯月楼(しょうげつろう)を庭から見る。

さて、題名に沿って、ガクアジサイの写真を入れよう。


ガクアジサイの小路と言いたい感じで咲いていた。


大きくして見ると、美しさが際立つ。


しかし、やはり適度に大きいのが良いか。


池の周りで白く見えているのは、ハンゲショウ。
梅雨のこの季節に いきいきと生い茂っている。


半夏生の頃に花が咲くことから漢字では「半夏生」と書くが、
一部を残して葉が白く変化する様子から「半化粧」と書きたい。

庭にはこの他にもいろいろな花が咲いていたが、
もう2つだけ載せてみよう。


左は、美しい姿で咲いていたニワナナカマド。
右は、「キョウカノコ」よりも「京鹿の子」と書きたい。


静かに響く音に誘われて見つけたししおどし。
僧都(そうず)とも添水とも 言うそうだが、
「ししおどし」の方が馴染みがある。

鹿や猪の進入を防ぐために作られたししおどしだが、
竹が石を打ちつけるコーンという響きは心地良い。

なお、詩仙堂は、ししおどし発祥の地と言われている。


さて、誰も居ないのに自動で回っている不思議なカメラを見つけた。
しばらくすると、持ち主の外国人が帰ってきたので尋ねた。
3Dカメラだそうだ。

私は、日本語であろうが英語であろうが、尋ねることには躊躇しない。
が、英語の場合は、好奇心からついこちらから話しかけても、
ペラペラペラペラと返ってくる英語が聞き取れないし、
カメラの話など専門的な話になると分らないので、
夫を呼んで、夫に話しかけてもらい、いろいろ話を聞いた。(^^;)
これは、写真を撮っても良いか?と私が尋ねて許可を得た三脚カメラ。

と、本来ならここで終わるはずだが・・。


小有洞の門を入って来たからには小有洞の門を出て帰らねばなりません。

See you.


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