最低の山


「最低の山」と言っても、最も良くない山という意味ではなくて、
読んで字のごとく、最も低い山という意味で書いている。
日本一低い山ということで、大阪府堺市にある「蘇鉄山」へ登った。
なお、蘇鉄山は一等三角点のある山として日本一低い山である。
二等三角点のある山で日本一低いのは大阪府大阪市にある天保山。
この2つの山に登り、1日で2山を踏破したことになる。

ところが、「日本一低い山」で調べると、いろいろ分かった。
ウィキペディアに書かれていることを引用して要約すると以下の通り。

・自然の山としては、徳島県徳島市にある弁天山が標高6.1mで日本一低い。
・築山としては、国土地理院の地形図に山名が掲載されている山として、
 宮城県仙台市にある日和山が標高3mで日本一低い山とされている。
 ただし、二等三角点のある山では天保山が標高4.53mで日本一低い。
 一等三角点のある山としては、蘇鉄山が6.97mで日本一低い。


ここが蘇鉄山へ登る入口だが、どこに山があるのだろうという感じだ。
なお、蘇鉄山は南海電鉄堺駅から徒歩で行ける大浜公園内にある。


これが、一等三角点のある日本一低い山「蘇鉄山」の登り口。
左には「一等三角点のある日本一低い山 蘇鉄山 登り口」
右には「日本一低い一等三角点 そてつ山 登り口」とある。


といっても、19段の階段を上がれば、そこはもう頂上だ。
大人の足でわずか30秒で登り切る。一息で駆け上がれる。


頂上はちょっとした広場になっている。

大浜公園内にある蘇鉄山は大阪湾に面しており、
幕末には黒船来航に備えて砲台が築かれた所で、
展望の良い築山として整備された場所だそうだ。

明治・大正・昭和初期には海浜リゾート地として賑わったとか。


これが頂上にある三角点。 「一等三角点」と彫られている。


山に生えているソテツが名前の由来だとか。


登り口は2ヶ所あり、我々は北側から登ったが、
南側にも同じような「登り口」の案内があった。


さて、「蘇鉄山登山認定証」をもらえるというので、
南海本線堺駅南口すぐの所にある神明神社を訪ねた。


|標高6.96m、一等三角点のある日本一低い山「蘇鉄山」
|に登頂されましたあなたのロマンチック精神と勇気を称え、
|記念に登山認定証をお渡しします

とある。 ここで、あれっと疑問に思った。
この登山認定証には蘇鉄山の標高は6.96mとなっているのに、
上記ウィキペディアでは、標高は6.97mと書かれている。
調べると、蘇鉄山の標高はこの20年余りの何度かの測量で
12cmも高くなってしまったそうだ。

ここでは最低を競っているので、くなると困るのだ。

次には、2つ目の低山「天保山」へ向かった。


この階段を上がった上が頂上のようだ。
ここでも、一気に頂上へ到達できる。


「天保山山頂」
「二等三角点 標高 4.53m」

何を競うやら…、とにもかくにも、
1日で2山を踏破した!…のだ。



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