北山杉の里
緑いっぱいの山道を車で抜けると、やがて北山杉の里へ行き着く。
沿道の両側や山頂一面にかけて林立する北山杉の姿は、
写真に撮っても絵に描いても、美しい風物詩である。
お座敷の床柱に使われる杉は、その美しい絞り模様を出すために、
1本1本の木に面倒な作業である「絞り巻き」をする。
昔は山つつじの木を巻きつけたそうだが今はプラスチックを巻きつけるとか。
下の写真は、巻きつけるいろいろな形のプラスチック。
道路端で作業中の人に頼んで写真を撮らせてもらった。
左の写真は皮むき作業。 内皮(シブ皮)をむきとっている。
絞り模様のないあまり太くない杉丸太だった。
一晩水につけておいてから砂で磨きをかける。
右の写真は磨きの後でもう一度水洗いしているところ。
これは絞り模様の太い杉丸太だった。
この後、立て並べて乾燥させる。
そして村の女性達によって丹念に磨き上げられる。
その美しい磨き丸太は日本座敷の床柱として賛美される。
我が家の床の間の床柱も、はい、この通り、北山杉です。
ところで、これは農協の朝市広場で見かけたトイレ。
すべてがきれいな杉丸太で出来ていて、
さすが北山杉の里のトイレだと変なところに感心した。
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