ビジネスクラス

この前のポルトガル行きは、帰りの飛行機はビジネスクラスで帰ってきました。
これまでにも何回かエコノミー切符でビジネスクラスに乗ったことがあります。

ご存知のように、飛行機の切符というのは、大体、
キャンセルされることを見越してオーバーブッキングしているようです。
ですから、予想に反してキャンセルが少なかったりすると、
当然ながら席数以上にチェックインした客を何とかしなければいけません。

そこで、幸いにもビジネスクラスが空いている場合は、
エコノミークラスの個人客の中から選んでビジネスクラスへ変更します。
私のような個人客は、団体のツアー客が多くて満席の場合は、
ビジネスクラスへ変えてもらえるチャンスのねらい目です!

ところが、不幸にもビジネスクラスも満席の場合は、
アナウンスして、別便に変ってくれるボランティア客を募ります。
翌日の便のビジネスクラスとその晩泊まるホテル代と、
更に何万円かの報酬を提供するというのが通常です。
ですから、旅を急がない人はこれに応じると得です。

ビジネスクラスは、何といっても席がゆったりしていて、
足腰を延ばしてぐっすり眠れます。
それに、プラスチックではなく陶器のお皿で食事が出てきます。
第一、食事の内容が違います。 ましです。
ワインもものが違います。

何回かエコノミー切符でビジネスクラスに変えてもらった経験を持つ私は、
ゲート前で搭乗を待つ間のアナウンスを細心の注意を払って聞きます。(^^;)
飛行機会社によっては、名前を呼ばれてすぐに行かなかったら、
再びアナウンスして、その幸運が次の人へ移るからです。

さて、乗り継いだパリのドゴール空港で搭乗を待っていた時、
やはりこの呼び出しがありました。
空港のアナウンスというのは、聞き取り難いのに加えて、
フランス人が英語で日本人の名前を発音するので、
自分の名前が呼ばれていても、耳には入ってきませんでした。

この時も、とうとう呼ばれなかったかと残念に思いながら、
搭乗口で切符を出したら、機械がピーッと音を出しました。
私の切符を機械がチェックしてくれたのです!
エールフランス機は次の人へ幸運を移すことをしなかったのです。
ビジネスクラスへ変ってもらいたいのですが…、という申し出に
勿論、我々が断るはずはない!(^^;)
夫と私は密かに指で丸を作って、目で笑い合った。

嬉々としてビジネスクラスの席についてから、
「ラッキー!」「ラッキー!」と喜び合った。
そして、少し慣れてはきたが飛行機によって少しづつ違う、椅子の倒し方や、
足乗せの出し方、テーブルの出し方、ビデオ画面の操作の仕方、などを
私よりもっと何回もビジネスクラスに乗ったことのある夫に笑われながら、
あらかじめいろいろとやってみる。
この辺りが慣れていない人間のすること、か。

その昔、今ほど格安切符が普及していなかった頃、
カナダで住むために子連れで出かけた時、
格安切符は変更したい時にこちらの希望通りには容易に変更できない
ということがあるので、エコノミーでも高い普通切符で行きました。
実際、4歳と6歳の子供が出発直前におたふく風邪にかかり、
やむなく出発を遅らせました。 すぐ切符を変更できました。
そして、なんと家族4人でファーストクラスへ乗せてもらえたのです!
ラッキーでした。

ゲート前で搭乗を待つ間のアナウンスは細心の注意を払って聞きましょう。
そして、名前を呼ばれたらすぐに行きましょう。
ビジネスクラスへの変更を申し渡されるかもしれませんから。


戻る   目次へ