東寺の東司


新幹線で京都を訪れると、京都駅に着いた時先ず目に入るのが、
駅北側の無粋な京都タワーと、駅南側の東寺の五重塔である。
題名は「とうじのとうじ」と読んでほしいのだが、
東司は正しくは「とうす」と読み、トイレを意味する禅宗の言葉である。
東寺は禅寺ではないので、正しい使い方ではないが音感から使用。m(..)m

さて、東寺の特別拝観に誘ってもらった。
寺や神社は期間を限って一般に特別拝観をするが、それとは別に
個人的に懇意な人のお願いによるそれこそ特別の拝観だそうで、
知り合いの知り合いのお誘いということであった。
といっても、普段は見られない貴重な拝観場所は、
勿論すべて写真撮影が許されていないので、
東寺様には申し訳ないが、話題は「トイレ」になってしまった。

 

「おなごはんのトイレ」「おとこはんのトイレ」とは、
さすが東寺と言うべきか、さすが京都と言うべきか。


これは、天皇陛下が東寺御訪問時に用意したトイレだそうです。
写真を撮っても良いか?と許可を得て撮りました。
見て下さい、昔懐かしいふた付きの純和風トイレです。
それにしても、床は板張りではなく畳敷きになっています。
前に置いた小机には花でも飾ったのでしょうか。
もっとも、天皇陛下はここをお使いにはならなかったそうです。
天皇陛下は外でトイレを使わなくて済むよう水分摂取を控えるという話は
聞いたことがあるが、この時も東寺では御使用にはならなかったとか。



トイレの話題のついでに、富山の土人形を紹介しましょう。
高さわずか8cm ほどの「便所夫婦像」です。
家を新築する時にトイレの場所の土にこの人形を埋めるそうです。
最近ではこの土人形をトイレに飾っている人もあるとかで、
私も買ってきてこの通りトイレに飾りました。


トイレの話ばかりで東寺の印象を間違って伝えてもいけませんので、
東寺へは
こちらをどうぞ。


戻る   目次へ