おもしろいと思って切り抜いておいた新聞記事がある(朝日新聞)。 「円満ペア 鳥に学ぶーーそこそこの夫 期待せぬ妻」というものであった。 これはカナダの生物学者が米科学誌サイエンスに発表した研究である。 一夫一婦制をとるアメリカコガラの巣を観察して、 ひな鳥のDNAを鑑定し母鳥が不貞を働いたかどうかを調べたそうだ。 鳥の場合、オスの権威は毎日の鳴き比べで決まるそうだ。 迫力やリズムで相手を鳴き負かすと、序列が上がる。 鳴き比べに敗れたオスと暮らすメスはショックで動揺して、 夜明けに巣を抜け出して勝者に言い寄るそうだ。 その後何事もなかったように巣に戻ってくるとか。 鳴き比べで夫が敗れた場合、常勝を誇った強いオスと暮らすメスほど 夫を裏切る傾向が強いことがDNA鑑定で判明したそうだ。 それに比べて、鳴き声がさえないオスと暮らしてきたメスは、 夫が負けてもあまり浮気に走らなかったとか。 離婚率が高いアメリカやカナダでは、これを人間の夫婦に見立てて、 「そこそこの夫、過剰な期待を抱かない妻、そんな夫婦の方が長続きする」 と結論付けているとか。 あ、私は何も長続きしている皆さんの御主人様がそこそこの夫であると 申している訳ではございません。 これはあくまでも鳥の世界のことだそうですから…。 でも、不貞はいけません。どこで密偵されているか分かりませんよ。 不貞を働いた鳥も、まさか人間様にひな鳥のDNAまで調べられていたとは、 お鳥様でもご存知あるまい。 |