鳥取砂丘
鳥取砂丘は平坦な砂の原ではなく、起伏がある。
時刻により太陽の位置により場所によって砂の色が違って見える。
砂丘のパノラマ写真もあります。 こちらからどうぞ。
砂丘入り口から入ると、正面に小高い丘が見える。
「馬の背」と言われる砂の山で、高さ約50メートルある。
入り口から導かれるように自然に頂上まで登ることになる。
頂上に着くと、そこからは雄大な青い日本海が見えた。
この日は天気が良くて波は高くなく静かだったが、
もう一度行った別の日は荒々しい姿を見せていた。
砂丘にこんな緑が?と驚かれたでしょうか。
写真の撮り方でこんな印象に撮れます。
が、実際はここは小さなオアシスです。
といっても、今は雨の時期ではないからか、
水はなかったが、ここに水がある証拠に、
砂丘には珍しい緑色のある場所だった。
緑の話題のついでに、ここには枯れ木があった。
いや、枯れているのではなくてやがて緑が出るのだろうか。
この斜めの線は自然のものではなく、
人々が砂を滑り降りた跡である。
木製のボードで滑り降りるサンドボードと、
立ったままで勢いよく走って滑り降りた跡だ。
滑り降りる人には爽快だろうが、
きれいな砂の斜面が足跡だらけである。
風が吹いて砂が飛ぶことによって砂地は変化する。
その変化を知るために埋め込まれている番地。
100m間隔で立っているそうだ。
実際、「馬の背」の形も年々変わっているとか。
では次に、砂と風による見事な芸術である風紋の写真を。
風紋ができるのは、毎秒5〜6mの風が吹く時で、
細かい砂は谷に、粗い砂は峰にと分かれ、
さざ波のような縞模様を描く。
風紋ができている場所を探すのは容易ではないが、
人の足跡がない場所へ行けば、見渡す限りの風紋が見られる。
これは、風紋がよく分かるように色調補正してみたが、
風の吹き方によって、このような模様の違いが生じるようだ。
風と砂が作る芸術は風紋だけではない。
これを砂簾(されん)というのかどうか定かではないが、
スダレ状の美しい模様であることに違いはない。
砂簾は、緩斜面を這い登り頂上部分に積み上げられた砂が、
その傾斜角度の限界を超えて砂が崩れ落ちてできる現象。
その他に、人の足跡も風によって美しい芸術になる。
石ころのように見えるのは砂の塊。
人が歩いた跡が風に吹かれてきれいに形作られる。
斜面は滑り降りた人の足跡が多い中で、
このようにきれいに残っている場所もある。
砂丘を歩いていると、こんなものも見つけた。
土の層のように、砂が層になっていて、
砂丘が出来上がっていく歴史を見るようだった。
形が似ていることからスリバチと呼ばれる大きな凹地。
噴火口のような形で、深い所では40メートルにも達するとか。
ここにも人が走って滑り降りた跡が残っていた。
降りるのは簡単でも、登るのが大変だろうに。
さて、砂丘の最後は観光用のラクダです。
子供を乗せ近くを歩いて写真を撮らせる商売だが、
左のふたこぶラクダの写真を撮っていると、
“写真を撮ったら100円!”と言われてしまった。
“冗談でしょう?”と言い返したが、
冗談が通じそうにないおじさんだったので、
あわててカメラを構えるのを止めた。
ところがどっこい、その前にもう撮ってた1枚。
右のひとこぶラクダは子供のようで、
「子供のラクダは噛んだり蹴ったりする
ことがありますので近づかないで下さい」
との注意書きの看板があった。
子供は人間ができていないんですね。
いえ、ラクダができていないのか…。
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