杉原紙研究所


「杉原紙研究所」といえば何か堅苦しい感じがするが、
北播磨最北端に位置する場所にある和紙の里である。

新年に宮中の歌会始で使われる高級和紙「杉原紙」はここで作っているそうだ。

楮(コウゾ)の木を長さ1.2mに切り揃えて束ねている。

大きな釜で蒸して剥いだ皮を水に浸けている。

天日で乾かしている。

茶色い外皮を1枚1枚手作業で削り取っている。

外側の茶色い皮を削り取ると白い皮になる。

白い皮を天日に干している。

白い皮を束ねている。

皮を剥いだ後のコウゾの木。
きれいな木肌で杖になるでしょうか。
皮剥ぎに使えない細い枝の部分。
暖炉の薪に使えるでしょうか。


白皮を雪や冷たい水にさらすと白さが増すそうで、
白皮を冷水にさらす「川さらし」を見られるかと
期待して行ったのだが、下の写真の通り、川に水はなかった。
実は、上流で工事が始まって川の水をせき止めていたのだ。
この杉原川に水があれば、作業する人が冷たい川に入って、
束ねたコウゾの皮を川面に叩きつける様子を見られたのだが…。



さて、やっぱり“話題編”で終わりましょうか。

「杉原紙研究所」だけあって、事務所には杉原紙を使った物がいっぱい。
のれん、座布団、椅子・・。
さぁ、最後の4枚目は何でしょう?








はい、トイレの中にありました。
予備のトイレットペーパーがこんなきれいな杉原紙で包まれていました。



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