八幡市・背割堤の桜並木



今年の桜は、全国的に開花が遅れていた。
東京での開花が全国で一番早かったというのも珍しい。

八幡市・背割堤のこの写真は4月10日に撮ったものだが、
実は、4月4日にもまだ咲いていないのを承知で一度見に行った。
それは、その後の5日、6日、7日は天気が良くない予報で、
満開予想の8日、9日(土・日)は予定があって出かけられない、
という事情があり、10日(月)に出かけたのだが、あいにく曇り空だった。


4月4日というのは、この通り、青空だったのだ。
3月25日に、この展望塔が出来たというので、
背割堤を上から眺められるなら、と出かけてみた。


4月4日の背割堤の様子は、桜はまだ咲き初めの状態。
それでも、人出は結構あり、右側には大型バスも見える。
団体ツアーの人達は、前々から予定が決まっていて、
見頃がまだでも、予定を変えることはできないのだろう。


それが、4月10日には、この通り満開の桜を見ることができた。

丹波から流れてきた桂川と琵琶湖から流れてきた宇治川と
伊賀から流れてきた木津川の3つの川が合流して淀川となる。
左が木津川、右が宇治川、桂川は右上遠くに見えている。

木津川の堤防の背を割る形で宇治川の流路が付け加えられたのが背割堤で、
背割提は、宇治川と木津川をゆるやかに合流させる役目を果たしている。


曇り空ながら満開になった桜のトンネルを歩く人が一杯で、
むやみやたらに撮ると、この通り人が一杯入ってしまう。


全国的にも最大級の樹の高さと枝ぶりと言われるだけあり、
大きくて立派で、見事な樹の様子には圧倒される。
が、昭和53年に植えられてまだ40年だそうだ。

思い思いに伸びた枝ぶりには興味をそそられる。


堤防の坂の下に延びた枝ぶりにも目が行く。


背割堤を端から端までゆっくり歩いた。
ここが堤の最後で、広場になっていた。


桜の木には1本1本に番号札が掛かっている。
最後の数字が「124」だったということは、
両側全部で248本の桜ということになる。


約1.4kmに渡って堤沿いに植えられた248本のソメイヨシノ。


ちょっとした水溜りがあり、水に映った桜の木が青空ならきれいだったのに。
散った桜の花びらが花筏のようだったが、木によっては散り始めていたのか。


これは、背割堤の桜はまだ咲き初めの4月4日の写真。
人々は、満開の桃の木の周りでお弁当を食べていた。

この日は本当に青空がきれいだったが、桜の見頃はまだ。
桜が満開になった日は、雨だったり曇りだったり…。


遠くに見えるあの橋を渡って来た。
あの橋を渡って帰る。桜と赤い橋。


その橋から見た背割堤の桜並木。


4月4日の日に、橋の上で、おじさんが絵を描いていた。
通りすがりにその絵を見て、思わず話しかけてしまった。
まだ咲いてない桜が満開のように描かれていたので…。

「満開のように描かれてるんですね! なるほど」と。
おじさんは言いました。 「ほら、これですよ…」と。
見せてくれたのは、八幡市の宣伝パンフレットの写真。

ははぁー、わざわざもう一度4月10日に行かなくても、
4月4日の下の写真に、満開の桜を加工しても良かったか…。

いえいえ、満開の桜を見たかったからもう一度行ったのです。





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