住友有芳園



5月に、住友家のコレクションを展示している泉屋博古館(せんおく はくこ かん)へ行き、
もう一度ゆっくり見たいということで、10月にも行き、12月の今回は今年で3回目だ。
10月には「毘沙門天と不動明王−怒れる仏さまの秘密−」という講演も聴いた。
今回は、京都日本画の俊英「木島櫻谷」の作品を、説明を聞きながら鑑賞した。

大阪の友人が、前回の時に、アンケートに答えて「泉屋博古館」に会員登録していて、
「泉屋博古館 秋の特別鑑賞会」の案内が届いて、誘ってもらって一緒に行ったのだ。


友人にとっても我々にも、今回はこちらの方が目的だったのだが、
住友家の別邸であった「有芳園」の庭園を見学させてもらった。
「泉屋博古館」の道路を隔てたすぐ向かい側にあり、
係員の説明を受けながら美しい庭園を散策した。

写真は、撮っても良いということでたくさん撮ったのだが、
残念ながら、ブログなどには載せないようにということだった。
非公開の庭園を特別鑑賞会で見せてもらったのだから仕方ない。

住友家15代目の住友友純(ともいと)の別邸として大正9年(1920年)に完成。
築庭は平安神宮の神苑や山県有朋の別邸「無鄰菴」などを手がけた小川治兵衛。
東山を借景にして、庭園内には琵琶湖疏水の水を引き込んだ小川が流れていて、
風情のある飛び石が敷かれていたり、小さな滝までが流れ落ちていた。

小川には橋が架かっていて、その橋は銅製だった。
住友家が所有していた別子銅山の銅を使用して造られたとか。
そういえば、別邸の建物の屋根にも銅を使用しているとか。

庭園を散策して、あれっ?と思ったのは、桜の木がなかったこと。
その代わり、きれいに形が整えられた松の木がたくさんあった。
松の木を植えると、庭師さんに頼む剪定は値段が高くて、
たとえ1本であっても、個人の家では大変なのに、
同じ個人でも、住友家のあの庭園の維持は、さすが財閥。

写真がないと、話題性のあることを書こうにも何とも手持ち無沙汰で、
最近では珍しく簡単にこれにておしまいです。(^^;)




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