建仁寺塔頭・霊源院の甘露庭



建仁寺は、以前に載せているが(建仁寺へ初詣(2012年))、
今回は、建仁寺の塔頭寺院である霊源院へ甘茶を見に行った。
お釈迦様の生誕を祝う花祭りでお馴染みの甘茶は知っていたが、
甘茶の花は知らなかったし、甘茶をいただいたのも初めてだ。


霊源院境内にある枯山水庭園「甘露庭」が特別公開されていて、
初夏から梅雨にかけて咲き誇るという甘茶の花を楽しんできた。


アマチャは、ヤマアジサイの変種だそうで、
ガクアジサイと酷似していて間違われる事が多い、
と言われるが、ガクアジサイとどこが違うのか。
写真でも、ガクアジサイそのものにしか見えない。


お寺の人に教えてもらったところでは、違いは葉だそうだ。
葉の艶がなくて薄く、先端が細く尖っている点が違うとか。


庭には、若い木を植えているのか、
小さい木も立派に花を咲かせていた。


この庭には、お釈迦様の一生に関わる仏教三大聖樹が植わっている。
三大聖樹とは、「無憂樹」「印度菩提樹」「沙羅双樹」のこと。

・「無憂樹」は、釈迦が生まれた所にあった木と言われるが良く見えなかった。
・左の「印度菩提樹」は、釈迦が悟りを開いた所にあった木と言われるが、
 印度菩提樹は、日本では生育に適さないので、これはその他の菩提樹か。
 真ん中辺りに白っぽく見えているのは、花が咲いている。
・右の「沙羅双樹」は、釈迦が亡くなった所にあった木と言われるが、
 沙羅双樹も日本にあるのは少なく、これは姫沙羅だそうだ。


庭に面して、甘露庭の案内パンフレットなどが置かれていた。
瓶に入っているのは、乾燥されたアマチャの葉。

さっ、さっ、甘茶をいただきましょう。


若い葉を蒸して揉み、乾燥したものを煎じた甘茶。
黄褐色で甘みが強いと聞いたが、不思議な甘さだった。



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