伊豆大島へ行くはずが熱海止まり



3年ぶりにコロナによる行動制限のない大型連休が終わり、
コロナの感染者は増えるだろうとの心配もあったが、
大型連休を避けて、伊豆大島へ行こうとしていた。

石廊崎と伊豆大島は、52年前に新婚旅行で行った所で、
本当は結婚50年の金婚式の時に行きたかったのに、
コロナで行けなくて、2年遅れの記念旅行の積りだった。
日数の関係で、今回は伊豆大島(三原山)だけにした。

三原山へ登る日は大雨との予報に、宿と船の予約の変更も考えたが、
変更した日が晴れとの確証もなく、梅雨も始まるだろうからと強行した。

心配していた程の大雨ではなかったが、一日中雨が降り続くとの予報に、
三原山へ登るのは諦め、当日になって伊豆大島へ渡るのは止めた。

泊った熱海は、以前に(13年前に)孫一家と訪れたことがあり、
貫一お宮の像のことなど以前に書いたので(こちら)、
今回は、話に聞いていたMOA美術館を訪ねた話題を書いてみよう。


その前に、熱海の海の写真も入れておかなくては。
泊ったホテルの部屋から見た夜景と雨が降っていた朝の風景。
ホテルの前の熱海港から伊豆大島へ向けて出港するはずだった。

さて、MOA美術館では、葛飾北斎と歌川広重の作品の数々を堪能した。
丁度この日から「富嶽三十六景と東海道五十三次」の展示が始まったのだ。


かなり山を登った高台にあるMOA美術館の玄関。


美術館と言っても、ここで書くのは絵の話題ではなくて、
普通の美術館とは思えない、エスカレーターの話題から。
上から順番に、普通の2倍以上の長さのエスカレーターが、
やっと終わったと思ったら、又次のエスカレーターが続く。

アーチ形の壁面や天井は美しい色彩でデザインされている。


3基のエスカレーターを上がった所は円形ホールになっている。
世界6ヵ国から集めたという大理石を床に敷いたホールの天井には、
世界最大級だという万華鏡が投影されていて、思わず見惚れた。


更に、長い長いエスカレーターが次から次へと続いた。

結局、7基のエスカレーターで本館へと上がって行った。


能楽堂まであった。


復元された豊臣秀吉ゆかりの黄金の茶室。
いろいろな黄金の茶道具も見えている。


用意されていた傘をさして、外へ出て撮ったムアスクエア。
20世紀彫刻の第一人者、ヘンリー・ムアのブロンズ像がある。

さて、


びっくりする程大きなキンメダイの煮付けとアワビの踊り焼き。
夫が楽しみにしていたキンメダイと私が楽しみにしていたアワビ。
アワビは、火が通ると悶え苦しみ、なるほど、踊っていた。

2年遅れの金婚式の記念旅行とはならなかったが、
記念のご馳走を食べに行った、と思うことにした。
サザエ磯煮やボタンエビの刺身などなど、満足、満足。

あ、肉料理・ホエー豚の二色鍋(豆乳出汁とトマト出汁)も。


伊豆大島へ行けず、考えていた話題を書けなかったので、
料理の野菜や昆布の芸術的な飾り切りで終わりましょう。



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