植物園のユニークな植物たち(その3)


  

こんな花、見たことありますか? バオバブの花です。
「星の王子さま」に出てくる、あの大きな木に花が咲きました。
京都府立植物園では、1999年に初めて開花に成功したそうです。
2000年には咲かなかったものの、2001年、2002年とこれで3度目の開花です。
夕方から咲き始めて、翌日のお昼頃には茶色く変色してしぼんでしまいます。
植物園の開園時間の関係で、一番きれいだというところは見られません。
花弁は反り返り、その下にたくさんの雄しべがぎっしりと並んでいます。
真ん中の雌しべは、最初見た時は下向きにありましたが、
温室内を散策してもう一度戻ってきた時には、横へ湾曲していました。
大変大きくて見事な花で、下向きに咲く白くてきれいな花を
夜の間に咲かせて一体誰に見せようというのでしょう?
原産地のアフリカやマダガスカルでは、コウモリが受粉を助けるそうですから、
なるほど、それで納得。


  

左はつぼみです。
開花前のつぼみはもっと大きくなります。
園芸員の人に聞くと、緑のつぼみが真ん中から割れてきて、
横に広がり、それが上に反り返って、白い花弁が広がり、
緑は反り返った白い花弁の中に隠れるそうです。

右は花が落ちた後。
1日に1つのペースでしか咲かないらしいですが、
この日は珍しく2つの花が咲いていました。


植物園のユニークな植物たち
植物園のユニークな植物たち(その2)で載せた
カカオの花が咲いていました。
あんなに大きくなるカカオの実ですが、
花はこんなに小さくて可愛いものでした。

「フウリンブッソウゲ」

風にゆらゆらと揺れる様は、
まさに風鈴のようです。


京都府立植物園へはこちらをどうぞ。


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