箱根・大涌谷



広告で富士山と芝桜のきれいな写真を見て、久しぶりにツアーで行きたいと思った。
が、旅行の日にちを決めるには夫の仕事の予定が決まらないと決められない。
夫の仕事の予定が決まるのを待っている内に日にちが経ってしまい、
申し込みしようと思った時には、我々が行けるどの日も満席だった。

「富士山と芝桜」の別のツアー広告を見て申し込もうとしたが、
そちらも我々が行ける日はどれも満席でキャンセル待ちだった。

仕方なく、「富士山と芝桜」を探してネットで申し込んだ。
ところが、こちらは希望者が少なかったのか、中止の連絡が来た。
が、他の日なら空いているというので日にちを変更して申し込んだ。

1週間前の天気予報では、最初に希望した日は晴れの予報だったのに、
行こうとしている日は雨の予報で、富士山は期待できそうになかった。

ところがところが、結論を先に書くと、2日間とも富士山を見ることができた。
「2日間とも富士山が見えることは滅多にない」とガイドさんは何度も言った。
”晴れ男晴れ女”の自信が揺らいでいた昨今だが、これで又自信を持った。

希望したツアーでは行けず、3番目に希望のこのツアーの名前が長ったらしい。
「120u以上のスイートルームで過ごす 富士・箱根・伊豆 花彩メモリーズ 2日間」。
しかも、「新幹線はグリーン車で行く」と、うたっていた。
確かにグリーン車は快適だったが、京都から名古屋までの近距離ではどうということはない。

「芝桜」は次ページということで、先ずは旅程に沿って始めよう。


名古屋で新幹線を降りて、迎えに来ていたバスに乗り箱根へ。
バスの窓から何度も富士山が見えて、何度も歓声が上がる。
散策した芦ノ湖畔からも富士山を眺め、箱根関所跡へ。
中へ入って見物した人も大勢いたようだが、
中へ入るとそれだけで自由時間が終わってしまうので、
私は話題を見つけて写真を撮るために(^^;)街を歩いた。


箱根町郵便局。
1871年(明治4年)に開局した日本最古の郵便局だそうだ。
ただし、現在のこの建物は最近建てられたもの。念のため。


「東京箱根間往復大学駅伝競走往路ゴール」と書かれている。
ここが、お正月に行われるあの箱根駅伝の往路のゴール地点だ。
後ろには、真っ白な富士山の頂上部分が見えている。


海賊船が行く向こうにも真っ白な富士山の頂上部分が見えている。


芦ノ湖遊覧。 頭に雪を抱いた富士山の姿が大分見えてきた。
芦ノ湖遊覧といっても、たった10分乗っただけで元箱根港へ。
陸路で回ってきて待ってくれていたバスに乗って、大涌谷へ。


標高1052mにある大涌谷。 箱根火山の噴煙地。
約40年前の火山活動の名残りだが観光できるように整備されている。
有害な火山ガス(亜硫酸ガス・硫化水素ガス)が多く流れているので、
長時間立ち止まらないように、との「火山ガス注意」が出ていた。
大勢の人が散策していたが、気分が悪くなる人は居なかった。


こちらからも富士山が見えたが、撮った写真は霞んでいた。


地熱を利用してゆで卵を作っている。
湧いている温泉に含まれる硫化水素(硫黄)と鉄分が結合し黒い硫化鉄となり、
卵の殻に付着して黒く変色することから「黒玉子」として販売されている。


1つ食べると7年寿命が延び、2つ食べると14年、3つ食べると死ぬまで長生きできるとか。
(このセリフ、八甲田へ行く途中の茶屋で飲んだ「長生きの茶」と似ている(
こちら))
「時間の経過によって黒色は退色する」と、袋の説明にあり、
5つセットで売っていて食べ切れなかった分を持ち帰ったところ、
確かに、黒色がいつの間にか薄くなっていた。


「ウェルネスの森 伊東」
さて、伊東温泉で泊まった「120u以上のスイートルーム」について。
「マンションタイプのホテル」と説明にはあったが、マンションそのもの。
つまり、マンションの1軒分がホテルの1部屋なので広いことは確か。
台所もあるから、長期滞在用のコンドミニアムというところだ。
しかし、「スィートルーム」と言うには、調度品が高級でなく並だ。
でも、大浴場や露天風呂もあったので、その点は温泉ホテルと変わりない。

「マッサージチェアを装備」「52型の液晶大画面のテレビ」というのは良い。
しかし、「〜わが家のくつろぎを〜」というのはいただけない。
だって、旅というのは非日常性を楽しむために出かけるのに、
自分の家のような感覚では、家に居るのと何ら変わりがないではないか。

添乗員さんは、広すぎる部屋に1人で過ごして落ち着かなかったと言ってたし、
ガイドさんは、広すぎる部屋の片隅で1人丸くなって過ごしたと言ってました。

広けりゃ良い、というもんじゃぁないんですよね。


修善寺・富士芝桜へ続く



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