ハトの子育て・第2弾

一大事発生!!
昨日に引き続き今日も親鳥が居ないのに気が付いてカメラを持ってかけつけた。
ヒナはおとなしくじっとしていたが、どうも様子がおかしい。
昨日の記憶に比べて、2羽の大きさにしては小さい。
あれっ、どうした? 1羽しか居ないんじゃないのかな?
その時、近くの電線に親鳥が1羽止まっているのを見た。
しばらくしてもう1羽も電線に戻ってきた。
ところが、おかしいことに、巣へ戻ってこない。
どうした、早く戻って温めてやらないと!と心で叫びながら親鳥を眺めていた時
信じられない光景を目にしてしまった。
2羽はテレビアンテナへ飛び移って、なんとそこで交尾したのだ!
「ウッソー!!」  言葉もなかった。
悪い予感がして、あわてて、1階へ下りて庭を探した。
緑のコケの上にヒナが落ちていた!
巣の中のヒナより毛が少なくて成長が遅いようだ。
まさか、落とされたのではあるまい。
死んでいる…、持っていたカメラで写真を撮った。
ところが、まだ生きていた!
かなり高い位置から落ちたのに、柔らかいコケの上に落ちたので助かったか。
急いで、小さい箱と暖かい綿を用意して、小さなスタンドの電球で温めた。
それから、バナナを口へ押し込んで食べさせたら食べた。
落ち着いたところで、巣を見たら、親鳥は何もなかったように
残った1羽を温めていたので安心した。
しかし、あの交尾は何を意味する?
子供を失って、すでに次の子育てを準備しているのか?
でも、まだ1羽残っているというのに。
10月10日(水) あれっ、1羽だけ?
もう1羽はどうした?
10月10日(水) 親鳥は巣へ戻ってこないで、
そんなとこで何している?
と、それは突然起こった。
おいおい、見てしまったぞ。
10月10日(水) 1羽のヒナが落ちていた。
じっとして動かない。
近づいて見ると震えていた。
触ると体は冷たかった。
10月10日(水) 暖かい綿と電球の灯りを当て、
必死の手当てで体は温まった。
くちばしをこじ開けて
食べ物を押しこんでやる。
10月11日(木) 昨日は夕方から出かけて、
帰りにパンを買って帰った。
3時間後に帰った時は
親を求めてしきりに動いていた。
パンをやったらたくさん食べた。
朝起きた時はまだ生きていたが、
その後とうとう死んでしまった。
元気だった姿を記憶に。
10月11日(木) 1羽だけで寂しげなヒナ。
今日も親鳥が留守の時に撮る。
大体は抱いていて見えない。
10月12日(金) 餌をやっている写真が撮れた。
吐き戻してやっているようだ。
ヒナもずいぶん大きくなった。
親はヒナの糞を食べている?
またもや一大事発生!!
13日は、朝、親鳥が餌をやっているのを二階の部屋の中からそっと見た。
親もヒナも激しく首を振りながら、それは懸命な作業のように見えた。
12日に餌をやっている写真を撮れたので、この日は部屋の中から見るにとどめた。
その後出かけて、夕方6時頃に帰った時に巣を見ると親鳥はいなかった。
しばらくして見ると、やはりヒナだけがぽつんといた。
気になって何度か見たが、親鳥が戻っているようには見えなかった。
一体どうしたというのか、親鳥はどこへ行ってしまったのか!
真っ暗な中、気温も下がり寒い中でヒナをほったらかして、
一体親鳥はどこで何をしているのか!
なぜ? どうして?
考えられるのは、10日に目撃した交尾。
1羽のヒナが巣から落ちてしまって、パニックに陥って、ショックで、
失った命の代わりに新しい命を生み出すための、
それは種を保存するための本能的な行動か?
交尾して卵の芽ができると、ホルモンなどの関係で卵モードになって、
親鳥は(まだ1羽は残っているのに)子育てを放棄したのか?
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ヒナを取り上げることを考えた(実際には手が届かないので難しいが)。
しかし、落ちていたヒナを育てられなくて死なせてしまったので、
親鳥が戻ってくることを期待して待った。
14日、やはり親鳥は戻ってこなかったらしく、ヒナは死んでいた。
巣が小さすぎるんじゃないか! あれではヒナが落ちてしまう!
すり鉢状に作ればいいものを! 葉っぱでも敷き詰めればいいのに!
小枝ばかりでは真中がくぼまないじゃないか!
ケヤキの木は大きくなりすぎるので、毎年太い枝も切ってもらっている。
その切り口の上に巣を作っているから小さすぎるんだよ。
それにしても、浅はかだねぇ! まだ1羽残っているというのに。
次から次へと、未熟な親鳥への不満と、
早い段階でヒナを取り上げればよかったと助けられなかった反省ばかり。
10月14日(日)  ・・・・・・・・・・・・・・・ 
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ある友人の話では、ハトは大雑把だとか。
「あんな所に巣を作って…と思っていたら、やっぱり猫にやられていたわ」
と、その友人は話していました。
でも、これで終ったのではあまりにもショックで寂しいので、
別の友人に聞いた感動的なハトの巣立ちの話を紹介します。
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やはりヒナは2羽だったそうです。
1羽が巣立った後、もう1羽は巣立ちがずっと遅れたそうです。
いつまでも飛ぶことが出来なくてぴょんぴょんと歩き回っていたとか。
すると、一度巣立ったヒナが戻ってきては寄り添っていたそうです。
毎日2羽で仲良くぴょんぴょんと歩き回っていたとか。
ある日、巣立ちが遅れていたヒナが羽を広げて飛ぼうとしたそうです。
その様子をどこからか見ていたのか、2羽の親鳥もやってきて、
家族4羽がそろって何度も何度も羽をバタバタとやっていたそうです。
そしてついに、4羽でそろって大空へ飛び立って行ったとか!!
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ああ、私もこんな感動的な場面を目撃してその様子を書きたかったのに…。
ともかくもこれで終わります。 来年、第3弾があることを祈りつつ。

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