宏村と花山迷窟



宏村は、黄山の南西にある村である。
2000年に世界遺産に登録されている。


全体を見渡せず分らなかったが、村の全景は「牛」に例えられるとか。
明清代に建てられた歴史的建築が数多く残る村落で、
伝統的な古民家が100軒以上も残っているそうだ。


壁の上に突き出た壁は防火壁とも言うべきもので、
火事の時に延焼を防ぐ知恵でもあるとか。


古い家並の通りで、狭い通りもあれば、
観光客が増えて、新しい家らしいものもある。


建物は古代中国の伝統であるレンガ造りや木造で建築されており、
見た目も機能的にも、その芸術的価値は非常に高い。

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さて、ここからは黄山市郊外の「花山迷窟」について。
参考にしようとGoogleで検索しても中国語のサイトばかりで、
日本語のサイトはほとんどヒットしなかった。
日本人観光客が訪れる人気の場所ではないようだ。


遊園地ではありません。 右の螺旋階段を上がり、
ゆらゆらと揺れる吊り橋を歩いて川の対岸へ渡る。


「花山」とは地名で、「迷」とは謎で、「窟」は洞窟という意味で、
かつて、江沢民が2001年にここを訪れた時に名付けたとか。

洞窟といっても鍾乳洞ではなく、1700年前頃に人工的に作られた石窟で、
誰が何のために掘ったのか、掘り出した石はどこへ行ったのか、
何も分っておらず、謎に包まれているので、「謎の洞窟」である。

現在発見されている洞窟は36ヶ所で、形の長いものや短いものなど、
何千人も入ることができる大きな石窟まであり、それらの洞窟が
中で繋がっているのか、独立しているのかなども分っていない。

洞窟の中で兵士を生活させるために作ったとか、
石を利用するために掘ったという説などいろいろあるが、
現在のところまだ解明に至っていない、というのが実情。


花山湖を船で渡り、更に救命具を着けて小船で行く。
水路が狭くなり、その先にも洞窟が発見されている。


小船でしか行けない中は、頭を屈めなければ通れない所もあった。

しかし、謎だ謎だと言われると、本当に謎なのか?と謎ですねぇ。


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杭州・西湖へ続く



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