地主神社の怖〜いスポット


この神社の名前は「じぬし神社」と読みたいところだが、「じしゅ神社」である。
かつて、アメリカへ留学していた息子が友達を連れて帰国した時にここへ案内したらしい。
後日その友達が日本へ行ったことを書いたホームページに「じぬし神社」と書いていた。
日本人が漢字で「地主神社」と書けば、名前を何と認識しているかは判断できない。
幸か不幸か息子の友達は英語で書いていたために、それを読んだ私に分ってしまった。
地主になりたい気持ちは分らないでもないが、これは「じしゅ神社」だと正してあげた。
遠い昔のそういう思い出のある神社でもあり、また、縁結びの神社でもあるのだが、
実は怖〜いスポットでもあると聞いて、改めて行ってみた。

何が怖〜いのかは最後に書くことにして(^^;)、清水寺の敷地内にあるので、
先ずは、清水寺へ向かう時に見える八坂の塔の写真から。


東山を背にそびえ立つ八坂の塔、つまり、法観寺の五重塔だ。
門前のお店や民家の軒先には赤いぬいぐるみの猿が釣り下がっている。
手足をくくられて背中を丸めたユーモラスな姿でぶら下がっている。
「八坂の庚申さん」と親しまれている金剛寺・八坂庚申堂の
くくり猿のことは以前に書いたので参照して下さい(
こちら)。


八坂通りにはいろいろと興味深いものが多い。
これは、「土塀アート」というものらしい。
「テレビ・カメラ等撮影は100円、人形の中に入れとくれやす」
「この蔵と塀は京都市指定の建造物で、代金は保存のための修理に使う」
と書かれていて、勿論、100円を入れて撮影させてもらった。


清水寺に至る京の坂道には一念坂、二寧坂(二年坂)、産寧坂(三年坂)等がある。
月曜日という平日だったにもかかわらず、さすがにこの辺りは観光客が多くて、
人通りが絶えることはなく、写ってしまった人は顔が分らない程度に入れた。


さぁ、これが有名過ぎる清水寺で、清水の舞台です。


さてさて、やっと最後に近づいて、これが本日の主役の地主神社。
ここも大勢の人で賑わっていて、何とか人出が途切れた時に撮ったが、
お参りしてみると、ほとんどがカップルであることに気が付いて、
帰りにはあえて人を入れてカップルばっかりという図を撮った。


縁結びの神様ということで、明るく派手な感じに目を奪われた。
色とりどりの恋のお守りやお札が所狭しと並べて売られていた。


たくさんの人がお礼にも訪れているようだが、外国からも来ているようだ。
イタリア、アメリカ、オランダ、オーストリア、香港からの名前が見える。
わざわざ縁結びのお礼に再訪されているとすると、律儀なことだ。

大勢の人がお参りしていて、何とも商売上手の神社のようで、
境内にはいろいろな願い事を叶えてくれる実にいろいろなお願い所がある。
「水かけ地蔵さま」「幸福祈願所」「撫で大国さん」「恋占いの石」・・などなど。


「人形(ひとがた)祓い所」。
水に溶ける人形だそうで、願い事を書いた人形を桶の水に浮かべると、
文字を書いた部分だけが浮び、人形の部分は沈んでいくようだ。
身についたいろいろな悩み事を取り払って厄払いになるとか。


「おかげ明神」。
どんな願い事も一つだけならご利益がいただけるという一願成就の守り神様。

この「おかげ明神」の後ろにご神木の「いのり杉」がある。
「のろい杉」とも言われ、昔、女性の間で流行した「丑の刻まいり」に使われたとか。
説明板に書かれていた文章が怖くておもしろかったのでそのまま書かせていただく。

「白の衣に頭はローソク、顔は真っ白に化粧をし、午前2時丑の刻に相手に見立てた
ワラ人形を人知れずこのご神木に釘で打ちつけ、呪いの願をかけたという。
その五寸釘のあとが、現在も向かって左後方に無数に残っている。」


これらが、残っているその五寸釘のあとだ。

「Mizuの部屋」の訪問者が減ると、五寸釘のあとが増えるかも…??
おぉー、こわ。


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