徳沢のニリンソウ大群落



しつこくもまた定番の写真から始めるのかと思いきや、違います。
旅行に出ると早くに寝るため朝早く目が覚めて、朝の散歩に出た。
定番の穂高連峰が描かれた絵が、まさにその場所に置かれていた。
これはおもしろい、と、頼んで写真を撮らせてもらった。
この絵を描いたその男性が言うには、「明後日修学旅行生が来る。
しかし、明後日は雨の予報なので穂高連峰は見えないだろう。
だから、晴れていればこんな風に見えるんだよと教えてあげたい」
と。 なるほど。 それにしても、実際の姿とそっくりに見える。

ニリンソウはそこここに咲いてはいたが、大群落で咲いている徳沢までは、
途中で寄り道したりお弁当を食べた時間も含め往復で6時間かかったので、
ニリンソウの花へ到達するまで、このページでもゆっくり行きましょう。


カラマツの木立の向うに白い穂高連峰を垣間見ながら歩を進めた。


ハルニレ、コナシなど、普段は聞き慣れない見慣れない木々は、
その樹形も枝ぶりも実にユニークで思わずカメラを向けてしまった。


中でも特徴的な、北海道の日高・十勝地方と、上高地の梓川上流部に自生する
と言われている「ケショウヤナギ」の木は、このように河原や川岸で自生する。
若木の木や幹が白く、小枝は晩秋から早春にかけて紅色で美しく、
化粧をしたように見えることから「化粧柳」と名付けられた、とか。


明神岳の後ろにあるのが、井上靖の「氷壁」の舞台になった前穂高岳。


さぁ、いよいよニリンソウの大群落へ到達しました。
歩けど歩けど、このような群落が続いているので壮観です。


実は、ネットで調べて、花の満開には1週間後位が最適かと思ったが、
いろいろな都合で決まった我々の日程に花の方が合わせてくれたか、
これだけたくさん咲いてくれていたら、十分に満足、満足であった。


写真に撮るには、白い花は曇り空の方が良いかなと思ったのだが、
ずっと晴れで、太陽が当っていて、うまく撮れてなかったが…。

ニリンソウ(二輪草)と言うように、1本の茎から2輪の花茎が出ているが、
1輪や3輪のものもある。下の方に3輪目の蕾をもっているのが多かった。
ほとんどが白色の中でほんのりピンク色に染まっているのは可愛い。
なお、緑色の花もあるとネットで読んで、探したが見つからなかった。
四つ葉のクローバーを探す気分で探したのだが、見つけられなかった。


ニリンソウの花びら(咢片)は、5枚のものや6枚のものが多かった。
その中で、このグループは、5枚、6枚、7枚、8枚、と揃っていた。

フッキソウ ウスバサイシン ヒダボタン
エンレイソウ ベニバナミヤマエンレイソウ シロバナエンレイソウ
サンカヨウ ハシリドコロ ヤマエンゴサク
コチャルメルソウ ミヤマカタバミ クルマバツクバネソウ?

・ウスバサイシンは、下の方で咲いているので見つけにくい。
・サンカヨウは、これからの開花で葉もまだ開き切っていない。
・コチャルメルソウは、地味な花で見つけにくいのを見つけた。
・花が咲いてなくてクルマバソウかクルマバツクバネソウか不明。

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前日もよく歩いたが、この日も6時間位を歩き、2日間歩き詰めだったのに、
大きな荷物はホテルに預けて、小さなリュックを背負っての歩きは楽だった。
また、登りが少なく平地での歩きが多かったので、景色を楽しみながら歩けた。

屋久島、北八ヶ岳、八甲田では、大きなリュックを背負って移動した。
今回の上高地では、小さなリュックで歩けたことが何より良かった。
70歳を越えたこれからはこういう歩き方をする旅行になるのだろうか…。

80歳でエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎氏は…、彼は希少種だ。


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新穂高・乗鞍へ続く

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