キーウエスト



フロリダ半島の先端から海の上を走る1本道がある。
「オーバーシーズハイウェイ(海を越える道)」と呼ばれるハイウェイだ。
フロリダ半島南端から連なる島々は、フロリダ・キーズと呼ばれ、
約50の小さな島々で構成されているフロリダ・キーズを42の橋で結んでいる。
その中で一番長い橋が「セブンマイルブリッジ」である。
その名の通り、全長7マイル(約11km)もある。
このハイウェイの終点でもあり始点でもあるのがキーウエストだ。
「Key(キー)」とはサンゴ礁などでできた島のことを言う。
レンタカーしたマイアミからキーウエストまでは約250km。


これは、セブンマイルブリッジの全景写真。
空の上からの写真は撮れないので、絵葉書の写真を拝借。
右側を並行して走っているのは昔の鉄橋。
1935年にハリケーンで寸断されたのがそのまま残っている。
セブンマイルブリッジは片側1車線で、停車もUターンもできないので、
橋の手前のナイツ・キー(Knight's Key)で降りてみた。

そこからのセブンマイルブリッジのパノラマ写真もどうぞ。


これは、車の中から撮った橋の様子。
視界の上半分は空、下半分は海、右側はメキシコ湾、左側は大西洋。
以前テレビで見た、海に突っ込むように走る道路のイメージが目の前。
上の航空写真で分かるように、一部だけ橋が上り下りしている。
上り切った所が写真の撮りどころだとカメラを構えていたが、
いざそこへ到達した時にはカメラの真ん前に前の車が!
運転している夫に「車のスピードを落として!」と叫んだ。
橋の頂上を通り過ぎてしまったが、何とか撮れたのがこの写真。
ちなみに、この橋では最高制限速度の他に最低制限速度の標識も。
ゆっくり車を走らせて景色を見る人への警告だろう。

     

キーウエストの町で見つけた標識。
オーバーシーズハイウェイと呼ばれるのは US.1(1号線)である。
道路脇にはマイルマーカー(MM)という緑色の目印が立っている。
キーウエストの0から始まり、フロリダ半島先端の110まで1マイル毎にある。
キーウエストの町から始まることを示しているマイルマーカー0でBEGINの標識と、
反対側の道路にはフロリダ半島からの終わりを示しているENDの標識。
これは、地図と照らし合わせて位置を確認するのに便利だ。

     

アメリカ最南端地点であるサザンモストポイント。
最南端を示す碑が建っており、ここで記念撮影をする人が後を絶たない。
行儀良く行列をつくってその順番を待っている人達。
私も順番を待って、人物なしの碑の写真を撮った。

     

アメリカでカリブの雰囲気を味わうことができるキーウエストは、
多くの芸術家が好んで住んだ島としても有名で、
ここで数多くの名作を書いたアーネスト・ヘミングウェイの家は、
博物館として公開されている。
庭にはヘミングウェイが飼っていた猫達の子孫がいっぱいいる。
右の写真にも4匹の猫が寝そべっているのが見つかるでしょうか。
このヘミングウェイの猫たちの子猫は有償で譲ってもらえるそうだが、
ウェイティングリストには4年分の名前が登録されているとか。
左は、世界でもっとも有名な立派な猫の水飲み場。
ヘミングウェイがキューバから持ち帰ったスペイン製のオリーブの瓶に、
下の水鉢は、バーの男性用の小用トイレを装飾タイルで飾ったもの。


さてさて、次は世界で唯一という海底ホテル。
ジュールズ・アンダーシー・ロッジ。
水面からホテルの部屋が見えるかと行ってみたが、
水深9mの所に客室を沈めてあるとかで見えなかった。
泡が立っている場所の下に客室があるそうだ。
部屋まで行くにはダイビングでしか行けない。
ホテルは2部屋で定員は6名。
室内にはキッチンやバスルーム、テレビ、電話などの設備が整っているとか。
食事は完全防水ケースで運ばれ、電子レンジで温めて食べるとか。
初心者はダイビングレッスンを受講しなければならない。
ダイビングが出来れば泊まりたかったが、残念。
ダイビングの出来る人はぜひとも泊まって体験談を聞かせてほしい。


何ともユーモラスな可愛いマナティーの郵便ポスト。
フロリダ・キーズの民家の庭先にいくつか見つけたこの郵便ポスト。
車の窓からこれを売っている石屋も見つけたので、この辺りで流行っているのか。


最後は、帆船で見に行った夕日の写真で終わりましょう。



次は、オーランド



目次へ 外国旅行記へ 次へ